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ゲームとことば#86「出た!舌ゲー!」

ハンバーガーショップ経営シミュレーションゲーム『バーガーバーガー』のパッケージ裏面に、こう書かれている。
出たそうですよ「舌ゲー」とやらが。

本作は日本一のハンバーガーチェーンを目指して、評価の高いメニューの開発と店舗の拡大を進めていくゲームである。
人員の確保や効率の良い立地選定といった経営要素もあるものの、どちらかというとオリジナルバーガーを作ることに重きを置いた内容となっている。
バンズにどんな肉や魚、野菜などを、どんな調理法で、どれくらい挟むのかを考えることが楽しいゲーム。
「舌ゲー」らしく、パッケージにはハンバーガーを模したキャラクターが舌をぺろりと出している。ローリングストーンズのように下に「ベロン」という感じではなく、上に向かって「ペロリ」といった具合だ。
捕食者のようにこちらを見つめる眼が少し気になるが「かわいい」といえなくもない。かも?(気になる人は検索してみてね)

バーガーに挟む食材は、ビーフやポーク、レタス、チーズなどオーソドックスなものから、納豆や北京ダックといった変わりダネまで。
最初は数種類しか選択できない食材は、スタッフが社員旅行などで見つけてくることで追加される。
そうやって揃えた食材を使った新作バーガーは、組み合わせ方によってお客さんの評価が大きく変わる。
おいしいと評判のメニューは飛ぶように売れるが、ダメなものはダメ。メニューの善し悪しが直接的に経営を左右する。
実はゲーム攻略の観点からいえば「キャビア」が最高の食材で、とりあえずキャビアをたくさん挟んでおけば高評価を得られるのだ。
それは本当に単純で、バンズの中にキャビア五段、みたいなものでOK。とんだバカ舌じゃないか。「舌ゲー」とは何なのか。

実際に味を感じられれば、本当の「舌ゲー」になるのではないだろうか。
未来のゲームはコントローラーをなめると味がする、とか。いや、気色悪いな。

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