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ゲームとことば#46「ぼくの先生はティーチャー」

力こそパワー!みたいな今回のことばは、プレイステーション用ソフト『ポケットムームー』で遊べるミニゲームの名前だ。
ポケットムームーはPSの3Dアクションゲーム『ジャンピングフラッシュ!』シリーズの派生作品で、遊べるメモリーカード「ポケットステーション」に、ミニゲームやツールをダウンロードして楽しめるミニゲーム集である。
もちろん本体(PS)のみでも遊べる。
ミニゲームで遊んだスコアがそのままゲーム内通貨に換算され、お店で新しいゲームを買ったり、テーマパークを建設したりできる楽しい作品だ。

ミニゲームは表題のようなヘンテコなタイトルが多く、他に「しんがり三等兵」や「春眠暁を覚えず」などがある。
それぞれのゲーム内容は昔のLSIゲームのようなシンプルなものだが、ジャンルの幅が広く、シューティングやパズルからちょっとしたRPG風のものまで、ミニゲーム集としてダブりや手抜きがほとんど見られない。

「ぼくの先生はティーチャー」は画面奥からチョークが手前に投げられるので、それを左右にかわすというもの。
タイトルから察するに奥に先生がいて、手前でプレイヤーが動かしているのが生徒なのだろう。
プレイヤーはチョークをかわす生徒らしき棒人間を操るのだが、体をくねくねと揺らしながらよける様は、どう見ても先生をおちょくっているようにしか見えない。ふざけたやつである。

ミニゲーム自体の手軽さもさることながら、「ムームーパーク」を歩き回る楽しさも本作の大きな魅力だ。
一人称視点で動き回るムームーパークは、設定した現実の時間と連動しており、朝と夜で景色が変わる。
昔の作品なので表示されるキャラクターの数などは多くないが、昼は明るい景色の中をムームー星人が歩いていたり、夜はきれいなライトアップや、露店が閉まってコンビニだけ空いていたりと、ちょっとした変化が楽しめる。
時間の変化も今では珍しい仕様ではないが、当時はこういった仕掛けが大好物だった。現実の外の明るさ一致してるんだもの。

スコアを溜めて建設できるテーマパークは、観覧車やジェットコースターなどがある。
勝手に動いているものに無理やり乗って飛び跳ねるぐらいのことしかできないのだけれど、なんとなく楽しい。
また、パークを完成させていくと、新たなゲームをゲットできる宝箱が見つかるなど、探索の楽しさがちょっと増える。
どうも私はこのちょっとした楽しさを見つけていくという、小出し感が好きらしい。
ミニゲームも出来がいいとはいえ、シンプルなのでやりすぎるとどうしても飽きてしまう。

だから探索もミニゲームも毎日ちょっとずつ。それがとてもいい。

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