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美術に疎い素人が名画を見て何か言う#8『最後の晩餐』ヤコポ・ティントレット

西洋美術に明るくない私がなんとなく気に入った絵を見て、ド素人なりにかっこつけて感想を述べてみるコーナーです。8回目はヤコポ・ティントレットで『最後の晩餐』。

『最後の晩餐』
作者:ヤコポ・ティントレット
年代:1592~1594年
所蔵:サン・ジョルジョ・マッジョーレ協会(ヴェネツィア/イタリア)

「最後の晩餐」というと無学な私はダ・ヴィンチのものしか知りませんでした。
このティントレットの作品は斜め視点ですが、やはりキリストは画の中央に配置されていて、ピカーってなってます。
部屋の上には半透明の天使たちが漂っています。
この絵は十二使徒以外にも、給仕する人などのモブキャラもいてにぎやかなのが特徴的ですね。
裏切り者の存在を示唆した場面なのでしょうが、部屋のあちこちであわただしさが出ています。

遠近法を使っていて部屋にリアリティがありますが、この状況で天使が上にいることで不思議な感覚を覚えました。
半透明なせいで、なんだか煙が充満しているようにも感じます。
「現実に存在するもので、かつ半透明で部屋の上の方にあるもの」ということで私の脳が煙を認識させようとしているのかもしれません。

いずれにせよ、私はこういう現実的なタッチの絵に非現実的な現象が描かれている絵が好きです。

どうでもいいですが、居酒屋を13人で予約したら、2部屋で間仕切りを取る感じで用意されることが多いですよね。
この時、テーブルが一直線になる場合と、縦並びのテーブルが2つに分かれる感じになる場合があります。
後者だとテーブル単位で会話のテーマが分かれてしまうので、大事な話をしなくてはいけない「最後の晩餐」は一直線でよかったです。(余計なお世話)
あと、掘りごたつとかだと裏切り者の話になった時、びっくりして隣の人と足がぶつかったり、テーブルにひざをぶつける危険性があります。
そしてレモンサワーをこぼして、店員さんにおしぼりをもらう必要が出てきます。

(参考文献:『1日1ページで世界の名画がわかる 366日の西洋美術』三才ブックス)


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