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ゲームとことば#44「テトリミノ」

「テトリミノ」とはテトリスのブロックのこと。
左右反対になったパターンも含めて、全部で7種類存在する。

あの正方形のやつも、一気に気持ちよく消せる棒状のやつも、使いどころが難しいS字のやつも、みんなテトリミノ。
はじめてこの名前を聞いた人は、お前そんな名前だったのかという感想を抱くこと間違いなしのテトリミノ。
語感がかわいいテトリミノ。

ちなみに4つの正方形の辺を組み合わせて作られた図形、つまりテトリスで使われているものと同じ形のものを「テトロミノ」というそうだ。
そこから名前を取り、テトリスで使うからテトリミノとのことらしい。

テトリスは1984年に旧ソ連で誕生したゲームであることは有名だろう。私と同い年のこの伝説的落ちものパズルゲームは今年で40周年を迎える。
日本では、1988年のセガのアーケード版や翌89年の任天堂のゲームボーイ版が有名。海外での権利関係がややこしく、日本での販売に際しごたごたがあったようだがテトリミノの形はいつも変わらない。

テトリスというゲームに関して、個人的にはキーホルダータイプのミニテトリスが思い出深い。
かわいいサイズだがしっかり遊べる代物だ。私が子どものころに、そのサイズにふさわしい小さなブームが周囲で起きていた。なかには学校に持って行って没収されるヤツもいたほどに。
当時としても遊び尽くされたゲームだったが、意外と熱中したものだ。シンプルで繰り返し遊べるゲーム性は、パズルゲームのお手本のような存在といえる。
今なお世界中で多くの人々にプレイされているゲームだ。

テトリミノ。
それにしても耳慣れないことばだ。
「お前、テトリミノでどの形が好き?」と友達に聞いても、
「はあ?」と返されることだろう。
「あの家のブロック塀、テトリミノみたいだね」と話しかけても、
「え?てと?…何?てとり?」となるに違いない。

みんな見たことあるはずなのに、名前はあまり知られていない。
そんな月光仮面の歌のような存在、テトリミノ。

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