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ゲームとことば#4「連携」

4月1日から「こども家庭庁」が発足する。
新たに子ども政策を担う中央省庁で、今まで厚労省や内閣府の管轄だった子どもに関する様々な問題を取り扱う。財源の確保などで課題も多いようだが、文部科学省や地方自治体と「連携」し、子どもたちにとってより良い社会にしてほしいと思う。

サガフロンティアやロマンシングサガ ミンストレルソングなどで、主人公たちが技を次々とつなげていく「連携」。
出自や種族さえも異なる彼らが、戦いの場で瞬時に技を重ねる様は芸術的とすら思える。武芸に秀でたものは、打ち合わせなどなくともその場で仲間の動きに合わせることができるのだろう。
だって、グレイの背中を射るクローディアや、T260Gを切り刻むゲンさんなんて見たことがないんだもの。
みんな流れるように技を「連携」させている。

一つの目標に対して攻撃を連続させることで
単発の攻撃よりもはるかに高い効果を上げることができる
これを、【連携】と呼ぶ!

「ロマンシングサガ ミンストレルソング リマスター」より

昔、空手をやっていたときに、空手「型」でなく空手「形」だと教わったことがある。(※注意:流派、指導者の方の考えにもよります。)
一見すると決まりきった動きをするだけに思える空手形だが、何度も反復練習をすることで動きが体に染み込み、相手のどんな攻撃にも対応できるような応用も効くのだという。
そういったことから、「型」にはまったものではなく、流動的な意味を込めて「形」の字を使う、との教えだった。
ちなみに空手形は、一説によると琉球王国に課された禁武政策の影響で、文書に残さないよう技を伝承するための方法として、弟子から弟子に伝えていったことに由来する、と言われている。

日々の鍛錬により、いついかなる場合でも相手の攻撃に対応できる達人。
サガシリーズの強者たちは、きっとこの極意をつかんでいるに違いない。

「跳弾跳弾跳弾跳弾跳弾」。

素人目にはただただ銃をぷっ放しているだけに見えるが、きっとそこには達人たちにしか足を踏み入れられない、「連携」の境地があるのだろう。知らんけど。


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