さあ、下手でもミンサガを始めよう～ロマンシングサガ ミンストレルソング リマスター～

概要

ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター
2022年12月1日発売　スクウェア・エニックス

1992年発売のロマンシング・サガを大胆リメイクしたロマンシングサガミンストレルソング（2005年発売）のリマスター版。

ロマンシングサガミンストレルソング（以下ミンサガ）は、2005年にPS2で発売されたタイトルです。オリジナルのロマンシング・サガの世界観を踏襲しつつも、シナリオの大幅追加、3Dグラフィック化、キャラクターボイスといった、一般的なリメイクにとどまらず、「閃き」や「連携」、「マップアビリティ」といった後発のシリーズのシステムも逆輸入した、サガシリーズの集大成のような作品です。
本作はさらにそのリマスター版として、遊びやすさが向上。
ファンにはもちろん、シリーズ初心者にも遊びやすい作品になっています。

山崎まさよしさんの「メヌエット」が流れる、絶対に飛ばせないオープニング。

あらすじ

物語の舞台となるのはマルディアス。
かつてこの地は悪しき三柱の邪神、デス、サルーイン、シェラハと、太陽神エロールをはじめとする神々との争いがありました。
戦いの末、デスとシェラハは破れ、残るサルーインもデスティニーストーンという宝石に封じられることとなりました。
それから1000年の時が流れ、デスティニーストーンは各地に散らばり、サルーインの恐怖が復活、物語はそれぞれ生まれも育ちも異なる8人の主人公によって紡がれていきます。

物語は主に街のパブで、吟遊詩人によって語られます。

遊びやすくなった追加要素

・2倍速、3倍速でイベント、フィールド、バトルを超スピード化
・縮尺変更可能なミニマップ追加で迷わない
・どこでもセーブで難局でもトライアンドエラーを
・引継ぎ要素を細かく設定できるNEW GAME+で周回もラクチン
・広い街でもファストトラベルで施設に直接飛べる

メルビルなど大きな街だとファストトラベルが便利

3倍速で駆け抜けてもいい。ただしダンジョンだと敵も3倍速なので注意。よけれるか！

フリーシナリオのため、プレイスタイルによって大きく進め方が異なり、ちょっとやそっとでは遊びつくせないのがサガシリーズの魅力です。
すべてのイベントやエンディングを見るには何周も周回する必要があり、その際に上記のようなプレイアビリティの向上が役立ちます。
倍速で戦闘をサクッと終わらせたり、ボス戦や重要イベントの前ではセーブポイントを分けておいたり、NEW GAME+で一部の要素だけ引き継いだり、などなど。ストレスフリーなシステム面の追加がミンサガリマスター版の大きな魅力です。

こういった説明文も2週目では省略できます

やりこむ人も、そうでない人も

しかしこれらの追加要素は、周回プレイを前提とするやりこみ派のユーザーのみならず「難しくてくじけそうだけど、ミンサガリマスターのおもしろい部分は味わいたい、というやっかいな下手の横好き」にもうれしいのです。

そんな奴いるのか、いや、いると思う。筆者がそうだから（決めつけ）。
戦闘しすぎると敵はどんどん強くなるし、イベントのフラグ管理も厄介になります。でも、そんな一筋縄ではいかないゲームを、へたくそながらも楽しみたい。でも、だからと言って安易な難易度イージーで負けた感を味わいたくない。
わがままなプレイヤーにも達成感を、技を閃く快感を、連携のわくわくを、優れたゲーム体験を存分に味合わせてくれるのがミンサガリマスターだと思います。

街の移動などはファストトラベルや倍速でさっさと済ませればいいし、敵が強そうだと感じたら戦闘前にセーブを分けて何度か挑戦してみてもいい。
頑張ってクリアできたら引継ぎ項目を増やし、次の主人公は楽に進めてストーリーを堪能するのもいい。でも「閃き」は快感だから技だけは引き継がない、てのもいい。

おまえは負けたんだ、という事実を突きつけるデカ文字。

もちろんやりこむ人のための追加要素も抜かりがない本作。
オリジナル版を凌駕する高難易度ボスの追加や、プレイアブルキャラクター、装備品、クラスの追加など、かつて十分遊んだという人にも新しいチャレンジがミンサガリマスターには用意されています。

もちろんグラフィックも向上

下手の横好きも満足させるミンサガリマスター。
サガシリーズの持つ自由で独特なゲーム性を触れてみたいけれど、難易度で躊躇するそこのあなた。
ミンサガリマスターをダウンロードしてみませんか。

展開プラットフォーム
PS5/PS4　Nintendo Switch　PC（Steam）　iOS　Android
※すべてダウンロード版のみ