📙読んだ本2021.1-3

・感染を恐れない暮らし方(本間真二郎)2020
・おいしいものには理由がある(樋口直哉)2017
・洪水と水害をとらえなおす(大熊孝)2020
・ビジネスの未来(山口周)2020
・女性のいない民主主義(前田健太郎)2019
・99%のためのフェミニズム宣言(シンジア•アルッザ、ティティ•バタチャーリャ、ナンシー•フレイザー)2020
・ケアするのは誰か?新しい民主主義のかたちへ(ジョアン•C.トロント、岡野八代)2020
・肉体のジェンダーを笑うな(山崎ナオコーラ)2020
・断片的なものの社会学(岸政彦)2015
・さよなら、俺たち(清田隆之)2020
・フェミニズムはみんなのもの(ベル•フックス)2003,2020復刊
・日本習合論(内田樹)2020
・私たちにはことばが必要だ:フェミニストは黙らない(イ•ミンギョン)2018
・縁食論:孤食と共食のあいだ(藤原辰史)2020

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14冊のうち10冊が2020年に出たものでした。

コロナ禍をふまえて書かれたものも多かったです。これまでの価値観がひっくりかえるこの時期に、新たな感覚の種をたくさんもらいました。

それぞれの本は、違うことを書かれているようで、互いにつながっているように感じます。
新しい本を読みながら、前の本を思い出しては、参照し直したりする中で理解を深めました。

資本主義、新自由主義、民主主義、フェミニズム、家父長制、ジェンダー、レイシズム、気候変動、水害•洪水、コロナ禍、子ども食堂、縁食、自然との共生、贈与、利他、ケアの倫理、再生産労働、マイノリティ、マルクス、コモン、労働、コミュニティ…

全てが一本の線でつながっているように思います。

最近これらの本を読んで、今の時代は資本主義という宗教とサイエンスという宗教に支配された時代なのだ、と感じるようになってきました。

生産性と、交換の論理、科学的な根拠に価値が集約された社会。
見えるものや測れるものにだけ価値基準があり、重視される。逆に見えないものや測れないものには、あたかも価値がないように扱われる。
そして、生きにくい人たちが生まれる。

そんな社会に生きながら、子どもたちの保育や子ども食堂に僕は関わっています。
保育や子ども食堂の世界では、生産性も、交換の論理も、科学的な根拠とも違う、何とも説明のつかない、人と人の関係性と愛に満ちた社会があります。

それらの価値を認め、誰もが生きやすい社会になるためにはどうすればいいのでしょう。

資本主義やビジネスではないシステムが求められていると思います。
日本はとても遅れている。これらの本を読み見えてくるのは、世界は確実にこの方向を向いているということです。

新たな価値観のアップデートと、方法の模索が求められています。

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