企業価値4倍のマネジメント

今日は今週読了した本の感想を書いてみようと思います。
今回読んだ本は「企業価値4倍のマネジメント」という本です。
元ベインアンドカンパニーの方が書かれた本で、少し古めの本になります。

本の出会いは戦略コンサルティングファームに勤める友人から勧められたことと、自分としても経営企画業務に従事する立場として企業価値を上げる体系的な学びたいと思っていたこともあり、読んでみようということになった。

主に本の構成としては、①戦略(MA含む)・②実行・③顧客満足度・④業務改善・⑤マインドセットの5つに分かれている。

自分の中で印象深かったのは主に下記の領域の話である。

①戦略について
 日本企業の多くは市場の議論をしがちで「どこで勝つか」の議論に終始しがちだが、もっとも大事なのは「何で勝つか」ということである点であるという点です。
 野球でいうと、先発・中継ぎ・クローザーどこをやりますかという議論ではなく、ストレートやスライダー、コントロールなど、自分でコントロールできるものを磨いてくださいということですかね。
また強みは掛け算であることが多いので、複合的に何が強みになるのかを考えるのがいいかと思いました。
※ベインのまとめによると、企業の強みの要素は15個?に集約されるようです。

②実行について
 特段私が興味深い領域です。経営企画室で働いていると、戦略策定が実行に移されていない、または言葉は伝わっているが行動が変わっていないケースが多くあるなあと感じていたところから、実行・特にオペレーションの部分の考え方に関しては特に興味を持っていたところです。
※戦略と実行をアラインするはパワーワードだと考えています。
具体的なところでいうと、オペレーションの要点は(1)組織、(2)ガバナンス(KPI)、意思決定、組織文化です。
特に戦略の実行において、組織のくくり出しは戦略をスムーズに実行していくうえでとても大事です。どの部分を伸ばしていくかに規定した形で組織を構築していくのがよいとしている考えがとても面白いと感じました。
またKPIについても、ガバナンスを組織上の職務決済基準のみならず、事業を伸ばすためのKPIをガバナンス機能として付与するという考え方はとても新しく勉強になりました。

その他NPSと業績の関係、実施時の注意点などは興味深い話が多かったです。

本日は以上です~ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?