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第65話どこからでも安定に向かう。

1月半ば、約7年ぶりに福岡に帰りました。
実家はなぜか私が帰ると酒飲みスイッチが入るらしく、着いて早々ドラッグストアでお酒を買い込んで二日間本当に酒浸りでした。
一日遅れで夫もきて、晩は娘を寝かせた後両親と4人で麻雀大会になりました。
2回やって2回とも夫が1位。私は牌の囁きに耳を傾けていたら負けました。
次はもっと耳を澄ましていこうと思います。

予備校時代の友達にも会いました。
20年近く会っていない友達にも会いました。
どういうわけか、誰1人、歳をとっていないような気がしました。
かといって高校生や、大学生に見えるかというと、そういうわけではないんだけど。不思議です。ちなみに私は同窓会というものに参加したことがないので、初めての同窓会っぽいものだったんですが、こういう感覚なんですね。歳をとるって、こんなにも自覚できないことだったのか、と驚いています。
知っている人に関しては、脳みそが勝手に、その人の変わった部分を補完しているのかな?きっと初めて会う人から見れば、みんな年相応に見えるんだと思います。

なんで7年も帰ってなかったのかというと、これは言い訳なんですけど私の脳みそのキャパがなかったからです。
実家に帰るというのは脳みそのエネルギーをとても使うと思いませんか?きちんと定期的に、例えば盆と正月に実家に顔を出すというのをやっていらっしゃる大人をたくさん知ってるんですが、マジで大人だな、と思います。

日々目の前のことに追われて生きていると、定期的に帰郷するというスケジュールが組めないですよね。
でもちゃんと帰郷されている方は、ちゃんと日々を送りながら先のことも考えてスケジュールを組んでいる訳です。優秀。私にはハードルが激高い。
と、自分の不出来のせいにして「本当は帰りたかったんだけど」という体で喋っていますけど、白状するとやっぱりそれも違います。
私はあんまり帰りたくなかったので、帰らなかったんだと思います。
そういえばママ友と飲んでいる時に私が
「いやでもコロナもあってさ…」というと
「その言い訳はもう無理よ」と一蹴されてしまいました。確かに。

血が繋がっているからって仲良くしないといけないわけじゃない、という考えは常に持っています。
血が繋がっていても合わない人とは合わないし。
ストレスが大きいようだったら無理して会わなくてもいいはずだし。
また、もし娘が大きくなって実家に帰りたくない、というなら、帰ってこなくていいかな、とも考えています。
自分の世界を持ってそこで居心地良くやってくれることが何よりだな、と思います。

と、実家に帰らない私を正当化していたんですが、今回帰って、少しその辺りが柔らかくなるような気がしました。
「関係性は変わるよね」とグウコちゃんが言いました。
娘が生まれ育ったおかげで、実家でのチームケミストリーにいい変化があったような気がしました。
状況は常に変化しているんですね。

チームケミストリーというのは、スポーツ用語なのかもしれません。
NBAを見ているとよく出てくるワードです。
チームケミストリー。チームの化学反応。チームメイト同士の相性、相乗効果。みたいなイメージです。

クラスでの仲良しグループに1人誰かが加わって、グループの空気が一変するような経験したことある人も多かろうと思うのですが、あれはチームケミストリーが変わったってことだったんだと思います。
NBAではメンバーがトレードされたりして頻繁に入れ替わるのですが、入れ替わって初めの方はやっぱりちょっとギクシャクしています。
それがだんだんと合ってきて、いい状態になる。(こともあれば、ならないこともある。)化学反応のように、いろいろあるけど最終的には安定に向かうイメージとも重なります。

それが、家族間、恋人同士にもあろうと思うのです。

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