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第74話あとがき 考えるのはよそう。

うちの嵐のような娘が少しずつ落ち着きを取り戻してきました。思えば昔から定期的に癇癪の多いシーズンがあったのです。今回の引き金は、ゴールデンウィークとそれが開けて私の書店の仕事が始まり夕方家にいなくなった事でしょう。
何かにつけて癇癪を起こし宿題はやらず、風呂も歯磨きもせず、朝は「学校に行かない」と言い張り、それをなんとか促して教室まで送っていました。
今も宿題はしていないし、学校には毎日送っているけれど、風呂や歯磨きはすんなりやってくれるようになって、トンネルの出口が近づいていると感じているところです(信じたい)。相変わらず持ち物は失くすし、たまにランドセル空っぽで帰ってくるし、のび太みたいなテストの点数とってくるし、問題は山積みなことに変わりはないんですが…というかほんと山積みだな。
私としては、書店員の仕事は順調で、創作だけをやっていた頃よりも疲労はあるけどリフレッシュにもなっていて、仕事のない日は少し、寂しいような気がするくらい。創作だけをやっている時、無性にソリティアとかテトリスとかやりたくなっていたんですが、それが書店員のパートに置き換えられた感じです。しかもお金ももらえる。なんて生産的なリフレッシュ!書店員を始めた私の最終目標は、書店員としての毎日が「日常」になることです。新しい日常を獲得したいという思いで始めたので、新鮮に思っている今はまだまだ。辞められないし、日常を継続して営んでいきたい。
そのために今娘と夫に皺寄せが来ている状態であることは認めないといけません。
なので、申し訳ないな、有り難いな、と思っていると、なんと夫も同じように感じているらしいことが判明しました。夫としては「創作したいだろうに外で稼いで来てもらって、申し訳ないな、有り難いな」と感じていたらしいのです。確かに私の生産的なリフレッシュは、家計の足しになっています。働くってなんだろうな。マインドは宝くじに当たっているけどそれをひた隠しにしてお金を持っていないフリをしている体ですが(本当は本当にお金がないです)。毎日楽しいな。
最近では職場からの帰り道、週2回くらい、6駅分を走って帰ります。6キロ弱。毎朝娘を学校に送っているので、朝走る時間がなくなったのと、最近朝でも暑いので、夜走るのはちょうどいいです。また、昼間走るのと違う風景も見れて楽しいです。私はなんて日常を謳歌していることだろう!やっぱり私の方が家族に申し訳なさを感じるべきのような気がしてきました。考えるのはよそう。

あとがきに参りましょう。

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