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第97話あとがき 宙ぶらりん
娘の自転車を新しくしました。
これまで乗り回していたのは3歳の時に買った16インチのキッズ自転車でした。
娘は自転車が大好きで、どこにいくにも自転車で行き、8歳になるまでの5年間使い倒しました。
おそらく16インチの自転車で、こんなに使い込まれた自転車はなかなかないのではないかと思います。
最後は漕ぐたびに悲鳴を上げるようになり、パンクして、まあ、替え時だな、ということで新しい自転車を買うことになりました。
次は水色の自転車がいい、という本人の希望通り、爽やかな水色の自転車で、22インチ。何年乗ってくれるでしょうか?身長140センチくらいまで乗れるそうなので、少なくとも2年か、3年は相棒になるのではないでしょうか?
さて、自転車を新しくするにあたって、これまでの小さな相棒とはお別れすることになりました。
その事実を急に実感した娘、引き取ってもらう自電車屋さんの駐輪場でおいおい泣き出しました。
「まだバイバイしたくない…うわーーーーん」
5年間連れ添った相棒とのお別れは、辛いものがあったようです。
なかなか泣き止まない娘でしたが、記念撮影をし最後はちゃんとバイバイできました。
モノに対する愛着がすごいね。
私も昔はそうだったんでしょうか?
ちょっと思い出せないな。
でももう会えなくなるっていう状況はやっぱり悲しい気持ちが湧くのは分かります。
娘はその悲しい状況に飲み込まれているのだと思うのですが、私は結構悲しい気持ちが沸き起こりそうになったらシャッターをガラガラと降ろしてしまい、気持ちに蓋をしてしまうようなところがあります。
やっぱり昔は違ったのかもしれないな。
大人になるにつれ、感情に振り回されるのが億劫で、蓋をするスキルを身につけたのかもしれません。
時には娘のように気が済むまでおいおい泣いてからお別れするのもいいかもしれないな。
そのあとはスッキリしたようで、焼肉屋さんで、もりもり韓国海苔を食べていました。
新しい自転車の名前も決まったようで、今朝も学校に行く前にちょっと乗りたい、と、マンションについている小さな公園を数周してから登校しました。学校終わったらこれに乗って公園行く、と嬉しそうで何よりでした。
さて、あとがきに参りましょう。
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