実感を求めて19,155歩

今日iPhoneによると19,155歩あるいた。
人生で初めて書籍を出版して昨日は告知祭りをしていたのだけど、どうも実感が湧かない。
不謹慎だけどもしかして親が死んだ時とかこういう感じだったりするのかな、などと考えたりした。

電車の中で本を読んだ。
吉川浩満さんの「哲学の門前」という本。
装幀は鈴木成一デザイン室のカッコイイ本。

本屋さんを数軒巡って自分の書籍が並んでいるのを見てきた。思っていたよりも目立つ場所に並んでいて驚いた。
ありがとうございます。売れますように。
あ、この本と並んでる…!
この作家さんと同じコーナー…!
と思いながら巡った。

巡っている途中で「コーポ・ア・コーポ」のグッズが売られているのを発見した。石田くんの部屋のキーホルダーを購入。可愛い。
「コーポ・ア・コーポ」は岩浪れんじさんの漫画で、めっちゃ面白いです。大好き。

帰りの電車もまた「哲学の門前」を読んだ。ちょうど読み終わった。しみじみするようで鳥肌の立つような本。面白かった。「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である」も買えば良かった。ずっと本屋さんを巡っていたのに。
娘の帰宅の時間があるので、急ぎ足で回ってしまった。

自分の本が本屋さんに並んでいるのをみるってどういう気持ちだろう?と思っていたけど、気持ちに蓋がされたようによくわからない。なんかこう込み上げてくるものがあるんじゃないかと思っていたけど、それもない。実感とは?
途中で、実感というものは永遠に湧かないんじゃないかな?という気がしてきた。
そういえば行く先々で、和山やまさんの「女の園の星」が山のように積まれていた。すごい。
ああ本が売れますように。これが実感かもしれない。
ここまで書いてて今思ったかも。
もっと拝んでくれば良かった。
本屋さん、やっぱり楽しいな、と思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?