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第42、43話 最近の事とあとがき

娘がこの春小学生になりました。
通う先が保育園から小学校に変わるだけで、家にいる時間はこれまで通り。だけど勝手に育っていくのだな、と思っていたら毎日通う予定にしていた学童保育から3日連続で勝手に帰宅してきてしまいました。
おそらく本人はもう2度と学童に行かない心積りです。

漫画というのは、大きく二つの作業で作られます。
考える作業と、手を動かす作業。
(考える作業の時も手を動かしているし、手を動かす作業の時も考えてはいるのですが)

手を動かす作業の時は、割と子どもがいても平気です。
アナログにしたので作業スペースの制限はありますが、脳みそのスペースには空きがあるようです。
我が家の6歳児は、私がどれだけ
「家にいてもいいけどお母さんが仕事してる時は話しかけないでね」
と言い聞かせても、そっと仕事部屋に入ってきて、(本人からすると)邪魔しないように小さな声で
「お母さん…今日お風呂にメルちゃん入れる…」
と伝えてきたり
「ねえ…今月まだバーミヤン行ってないよね?」
と確認してきたりします。
これも手を動かす作業の時は平気です。
「メルちゃん?お風呂に入れたら乾くまでお部屋に戻したらダメだよ、いい?」
とか
「先週バーミヤン行ったよ」
とか答えながら仕事ができます。

一方、考える作業の時は脳みそに1ミリのスペースも空いていないどころか、溢れかえって頭痛がしてきたりするので、こういう時に小声で
「ねえ、サンタさんって今何してるの?」
とか言われるとああああああああああああああああああああああああああああああえっっっっと冬眠してんじゃないかな?いや、逆か、いや逆って何が?と訳がわからなくなっているうちに、形になりそうだった脳内の何かが、煙のようにフワッと消えてなくなります。

柔軟な働き方が求められている昨今、先日の天気の良い日は学童に行かずに給食を食べてすぐに帰ってきた娘と、テントを持って公園にいきました。テントの中で仕事ができるんじゃないかと思ったのです。ワーケーションって奴です。100均でマットやクッションを買うことも忘れませんでした。
家の中にいるよりは、外にいた方が子どもも楽しかろうし。私に話しかける回数も減るでしょう。
予想は的中。同い年くらいの友達とすぐに仲良くなって夢中で遊んでいました。

予想外だったのは、テントの中があまりに心地よかったことです。
コーヒーを飲みながらワーケーションのワーってなんだっけ?
考える私の肌に風が優しく触れて、遠くでは楽しそうな子どもの声が聞こえます。テントの暗がりから、眩しい公園をただぼんやりと眺める時間は、何物にも変え難い贅沢でした。
つまり全く仕事が進みませんでした。

さ、あとがきに入りましょう!
今回は42話、43話にまとめて触れていきたいと思います。

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