第101話あとがき OWATTANE!
夏休みがOWARU!YO!
長かった夏休みが終わります。
皆さんがこれを読む頃、もう終わってます。
私の夏休みではないですよ?娘の夏休みです。
先日、灼熱の中、娘と二人でお昼ご飯を買いにコンビニに行った帰り道。もうすぐ夏休みが終わるね、という話をしていました。
すると娘が
「寂しいね」
と言ったので、夏の終わりの寂しさのことかと思い、
「そうだね」
と相槌を打ちつつも、この灼熱であっても寂しく思うものなのか?ちょっとまだ気温が高くないか?と訝しんでいたら、なんだか話が合わない。どうやら、娘は夏休みが終わって、自分が家にいなくなるので「寂しいね?」と聞いたらしいことが判明しました。
咄嗟に、私は
「うん、とても寂しい」
と言い、さらに
「でも毎日元気に学校に行ってくれるととても嬉しいよ」
と付け加えました。
こういう瞬間に、ああ親になったんだな、と思います。
私の親も同じ気持ちだったのでしょう。それが今ようやく分かる。人生奥深い。
夏休みが明ける時の親の心境は、サンタクロースと同様の慎重さで、大人だけに共有されているのではないかしら?
そういえば、夏休みが始まった頃に会ったママ友は
「ようやく前期が終わったね、おつかれ」
と言っていました。
その時候の挨拶にいまいちピンと来なかったのですが、今日の仕事帰りの電車の中で、唐突に
「あ、学校がある日の方がしんどいってことか?」
と理解しました。そして、その理解の遅さに驚愕しました。
私の中で、休みの日の方が「ラク」という考えが1ミリもなかったので、ちっとも気が付かなかったのです。
ははーん、これがいわゆる「子による」ってやつか。と納得。
「今」を大切にして存分に愛情を注ぐことも必要だろうけど、「未来」のために仕事に専念することも同じくらい重要でして。私の中では長期休みに入ると、そのバランスに乱れが生じやすいっていう話です。
そのアンバランスな状態がようやくOWARU!ってわけ。
いつかこの「今」を懐かしんで、家に子どものいない時間を寂しく思うこともあるんでしょうかね。
さ、あとがきだ!あとがきだ!
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