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月経前不快気分障害に苦しむnonさん


ーnonさんの生きづらさについて教えていただけますか?
 29歳の時にPMDD、いわゆる月経前不快気分障害を発症して、10年間治療を続けています。この疾患は月経前にイライラや抑うつなどの非常に重い精神症状・身体症状が現れることが特徴です。
 月経や月経前の症状は女性であれば必ず経験するものですが、症状には非常に個人差があります。そのため、症状の辛さを訴えても、「生理ぐらいで・・」とか「生理前に辛いのは皆同じ」と思われることが多いと感じてきました。
また、同じ月経前の症状であるPMSと比較して有病率が低いことや月経という男性にはなかなか話しづらい内容であることも含め、社会的な認知度が未だ高くないことも生きづらさを覚える要因であると感じています。


ーnonさんの現在のご活動について教えていただけますか?
現在仕事はしておらず、Twitterでの情報発信やDMによる相談、当事者会などを行っています。春からは進学し、PMDDの症状軽減や悪化防止に役立つ方法についての研究をしたいと考えています。

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 PMDDは有病率の低い疾患のため、未だに理解されづらいと感じる場面もあります。ですが情報が少ない疾患だからこそ、自ら発信していくことが大切だと思っています。同時に「同じように悩む方をサポートする」という大きな夢を持てたことも人生において非常にプラスとなりました。これまで人生をかけて叶えたい夢を持てなかった私にとってとても大きな変化でした。



ー今後の目標を教えてください。
 PMDDで悩む方をサポートする自助グループや、オンラインサロンの設立を目指しています。PMDDは未だ認知度が低く、当事者をサポートする体制が整っていないのが現状です。それなら自分の経験を生かして作ろう!と決意しました。自分もまだ症状があるので無理はできませんが、当事者の自分だからこそできる活動をしていきたいです。また、その活動によってPMDDの社会的認知度を少しでも高め、同じように悩む女性がより生きやすい社会となるお手伝いができたらと思っています。



 ー最後に、メッセージをお願いします。
PMDDは女性特有の疾患ですが、ぜひ男性の方にも知っていただきたいという思いがあります。もしかしたら、パートナーや友人、職場などで悩んでいる方がいるかもしれない。男性にも少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

【nonさん】PMDD(月経前不快気分障害)10年目。 PMSやPMDDなどの月経前症状に悩む方の自助グループ設立を目指して活動を行っている。DMでPMDDに関する相談や質問も受けている。3月に東京にてPMS・PMDD当事者会開催予定!
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