髪の毛一本から始める小話

昔、小学生の時
はなさか天使テンテンくんというギャグ漫画にハマっていた。全巻買ったと思う。

才能の種と梅干しの種を間違えて与えられた子に
本来あるべき種を、テンテンくんというちょっとおバカな天使が見つけるという話。

テンテンくんは全裸だし、下品な匂いがするんだけど、クラスの頭がいい親が医者で美人な友達がとても気に入っていて、私の中でテンテンくんのランクがあがったのを覚えている

あと、テンテンくんは頭に毛が一本の波平のような頭をしている。唯一生えている一本はブタのシッポのようにクルっとしてる。
ブタのしっぽは実際はクルッとはしてないと思うけど

テンテンくんは本来サラサラヘアーだった(1本だけど)、それが鳥に髪の毛を引っ張られクルッとした、
健康な毛ほどクルッとするそう。
そこにまず、そうなんだ、と感心したのを覚えている
自分の髪の毛を引っ張ったりして確かめた
クルッとして安心した、小学生の私。

歳をとると白髪がでる、白髪はクルッとしないのかな
多分しないよな〜、健康には見えないし
私の白髪は途中から白髪になっているものが多い。
たまに黒→白→黒みたいに1本の中で忙しないやつがある、美容師さんに見つけられ、すごいすごい!こんなの初めて見ました!!と、言われたので珍しいのかもしれない。
珍しいものなのかも分からないので、美容師さんには同調できなかったし、やっぱり美容院はなんか苦手だなと思った。

仕事をやめ、育児に集中してる今
前は前頭葉あたりに多かった白髪は見なくなり、代わりに後頭部に2本発見した。
使う脳が変わったのだろうな、後頭部は見つけ辛い。
合わせ鏡をしないといけないし、左右と奥行きが把握しづらく、白髪を抜くのは大変だった。

使う脳が変わっただけでこうも簡単に表面化されるのだと不思議だけど面白さを感じた。

私はあまり白髪をネガティブに感じない、まぁ人の若白髪は何か悩みや考えこんでるのかなと思ってしまうけど、自分に関しては逆にちゃんと向き合って悩んでるから白髪になったな、と、ちょっと誇らしくなる。
白い毛は汚くないしキラキラしてることもある、老化で起こる現象の中では1番キレイなのではないだろうか。
あと、私の場合は途中で白髪になるので、このタイミングで何かあったな、と自分のストレスを知ることが出来る。わりと大事なので、今は黒染めはしない。

私はテンテンくんでデモモというおバカな悪魔が好きだった。とても可愛くてずるい事をしたいけどバカなのでいつも自分が痛い目に合う。
テンテンくんは名作だな。

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