No.269 「仕事を楽しむ」
コロナによってもぎ取られた翼が戻ってきた。空港、駅、ターミナル、懐かしみを以って闊歩するに、人々が行き交う場が本当に好きなんだと痛感する。これらの場や空間が醸し出す独特の空気感が私にはたまらない。と同時に、働いている人たちの観察がことのほか楽しみだ。
例えば、アナウンス。
顔は見えずとも声色に意識を注いでみる。聞く人の身になったアナウンスは、トーン、スピード、言葉選び、いずれにも気が配られる。その配慮は声色となって確実に表れる。
フライトアテンダント。一見マニュアル化されたようなサービスも、個々人によって全く違う。表情、声、姿勢・・・。一挙手一投足まで観察すると大きな差がある。
お客を相手にする職業の楽しみは何であろうか。それは、お客に心地好さを提供することにつきると思う。この理解あらば、言動全てに意識を傾け、その意識は一挙手一投足となって表れる。
かく言う私も、仕事をしている方に心地好さを感じてもらえるお客でありたいものだ。今日も楽しもう!
2023年3月
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