AUNに出ました

AUNという大喜利イベントに出演させていただいた。

AUNとは1つのお題に対しコンビで協力して回答する、斬新な大喜利の大会である。
今のLIVEシーンでAUNを知らない人はほぼいないんじゃないかというほど熱を帯びている。

光栄なことに、そんな晴れ舞台にジュウロッカイ(ニシブチ・警備員)としてオファーをいただいた。

僕はそこで久しぶりに”思いっきり”大喜利をした。
普段、思いっきり大喜利をすることなんかほとんどない。

今まで僕の大喜利といえば、ネタ後の企画として存在していて、気の知れた演者とレジャー感覚でやるものだった。

ただ、今回は違う。

なぜなら僕の大喜利人生の中で初めて、明確に勝敗がつくからだ。

大喜利で相手を倒さなければならない。

しかし、僕の大喜利は銃や刃物の形をしていなかった。
バレーボールのような形に水餃子のような質感で、とても相手を倒すことはできない。

ただ、AUNの本番までそう長くないことから、僕はこのバレーボール水餃子を研ぎ澄ましていくことを決意した。

研ぎ澄ますために何をしたか。

具体的には、警備員と6時間大喜利をした。
(配信を見てくれた方、ありがとうございました。)

23時~5時まで、お題に対してとにかく答えを出し続ける。
どこまで効果があったかはわからないが大きな自信にはなった。
バレーボール水餃子も少しくらいは尖ってくれたんじゃないだろうか。

そして当日を迎える。

会場に入ると、ステージ上には既に大きなトーナメント表が設置してあり(今からこの人たちを倒さなきゃいけない・・・)と震えた。

そこには受験や面接の前のような、”正念場”特有の緊張が強烈にあった。
数ある緊張の中でも、この緊張が一番嫌いだ。
みなさんもご存知の通り、こいつは容赦無くパフォーマンスを下げる。
緊張なんていう人間に存在するバグを、神様も早く修正して欲しい。

そんなことを考えていたらすぐにAUNは開演して、あっという間に僕らの出番がきた。

席についてペンを握る。

楽屋でドンココやフランツさんと話したが、緊張は二日酔いのように体にあった。
気持ち悪い。

早速、大喜利が始まる。

大喜利は闇雲にペンを走らせていたら、あとは警備員がなんとかしてくれていた。
俺はひたすらフリップを文字や絵で埋めていった。

緊張も熱中していたら忘れていた。
幸運にもそのせいで、考えることに没頭できた。

結果、僕達はBブロックを勝ち進み決勝まで駒を進めたが、そこで負けてしまった。
もちろん悔しかったが、正念場から解放されたことによる安堵も大きかった。

大喜利、スリルがありますね。

普段大喜利で戦っている人を尊敬します。
それだけではなく、どこかの正念場で戦っている人達全員を尊敬しています。

ちょうど受験シーズンですが、受験生の皆さんも頑張ってください。
応援しています。

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