20170316 そのコンセプトは、ちょっと飽きた。

「ライバルはディズニーランド」という言葉も少し聞き飽きた感がでてきた。

少し前だと「え!?そんな設定あるの?」「え!?あなたの業界関係無く無い?」といった新鮮な驚きに、「いやいや、、、」とエンターテイメント性や、ファンタジー、ホスピタリティについてドヤ顔で理想を熱く語る経営者の方も多かっただろう。SEKAI NO OWARIもそんなことを言っていた。

でも、そんな時期も大分過ぎて、本人の本気度とは裏腹に、新聞の見出しに使われても何ら「すごい発想だ」とは思えなくなるから、人間は恐ろしい。
もはや表現も普通になってしまって、「ライバルはディズニーランド」と言われるよりも「ライバルは、自分自身です」と言われた方がまだ「なるほど」と唸ってしまう気がする。

今日は“ほぼ日”の上場があった。一応書いておくと、僕は“ほぼ日”が大好きだ。上場準備していると前にインタビューで見た時が一番驚いた気がする。ただ、上場することは必要だったのだろうかと、凡人の僕には疑問でならない。
糸井重里さんのほぼ日の作り方は本当にすごくて、メディアの未来の形を見せていたと思う。ただ、それと会社の作りとは別だと思う。
単純に“糸井さんが辞めたら無くなってしまう会社”でも良かったのではないだろうか。株式市場に、世間に評価されなくたって良かったと思う。

企業は永続が美徳のような感じになっているけれど、自分が辞めたり死んでも残り続ける会社である必要性が最近はよく分からない。
その分、会社が無くなっても、その会社に関わった人がまた新たな文化を作っていくような人材輩出会社であれたら最高だ。

株式会社ほぼ日はこの上場で“普通の”会社になってしまうんだろうか。日経にも、調達資金は人材採用に使い、アプリやWEB開発が“普通の”会社のようにできていくことが期待だと書いてあった。大きくなれば、会社の性格もコモディティ化するのだろうか。
その答えが「ライバルはディズニーランド」なのかもしれないなんて、考えた。

当社のライバルは株式会社スマイルズです。

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「風俗の社窓から」

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