【レース回顧】新潟記念 2023

レース全体

レースタイム:1.59.0
前後半1000m:60.6-58.4(-1.2)
逃げ馬不在の中フラーズダルムがハナに立ってスローに落とす展開。
ペース自体は例年の様相でしたが、勝ち馬は内目、3着馬は最内を通るレースになったので、馬場は荒れていない状態でした。
ペースと馬場だけ考えれば前残りして不思議でないのですが、メンバー中の上がり3F最速は33.4でした。
もう少し時計が出てもよいですが・・・馬郡が密集したぶんだけ純粋な末脚勝負にはならなかったと言えます。
先行した結果うまくいかなかった馬については、能力か適性面での割引を今後はしていく必要がありそうです。

個別所感

1着:〇ノッキングポイント

もっとピーキーな末脚を発揮して勝つかと思いましたが、思ったより正攻法というか、内枠とポジションを活かしての勝利でした。
3歳馬は新潟記念が難しいと言われますが、それは馬場の特殊さにあると思っています。
今年は割とフラットな馬場だったのもあり、持つ能力を十分に発揮できていました。元からこれくらいはやれる馬です。
3歳馬が弱いと騒がれている今年です。たしかに平場の1勝2勝クラスはちょっと物足りない感じもあります。
ただ、一部の馬については十分に古馬と混ざってもやれるとみて、油断しないのがよいでしょう。近年は強すぎたので3歳馬を買っておけばOK、くらいでしたが・・・フラットな目での評価が必要ですね。

さて、ノッキングポイント自身の話に戻して。
2000m以上ならやれる馬だと思います。ブラストワンピースの再来・・・とまでは言い切れないですが、末脚のきくG2までならいけるかなと思います。
今年だと京都大賞典、中日新聞杯あたりでしょうか。来年だと日経新春杯もいいですね。チャレンジカップはペースとコーナーがきついかな・・・
今後の成長次第ですが、古馬になり追走力つけばもっと活躍できるかと思います。伸びしろはまだまだあるので楽しみですね。


2着:ユーキャンスマイル

予想記事から一部抜粋。

好走した昨年に比べて状態が上がっているとは判断しにくい。

これはそのはずなんですよね。調教からは。
そう考えると、今年のメンバー自体が昨年以下だったと言わざるを得ないわけです。
新潟は彼の庭ということでしょう。新潟に長くいた石橋Jによる進路取りも良かったと思います。加速したままの勢いで新潟の長い直線を最大限に生かした好騎乗でした。

今後狙うかどうか?
アル共か京都大賞典ならちょっと気になりますが、人気するようなら新潟巧者なだけ、ということにしたいですね。
ベテランなのでこれ以上の上積み等もなさそうですが、よくやりますねこの馬は。去年もやられたんだよなぁ。


3着:△インプレス

覚悟を決めて最内を突いたジョッキーの判断が吉と出ましたね。
スタートの出も遅かったし再現性が低い内容なので、今後は狙いにくいですね。
もう一回、正攻法の競馬で成績を出すか、2000mよりは長い距離のレースのほうが安心して見れそうですね。アル共とか。


以下は着外の馬について印の通りに触れていきます。

◎サリエラ

詰まった? と思っていましたが、パトロールを見るとラスト200mでは進路が開いてますね。
蹄が接着だったり皮膚感が悪かったという話もあるので、調整ミスでしょう。間隔をあけたほうがよい馬なので・・・今年はなかなか狙いにくいですね。
府中牝馬で出てきても、この馬からすると間隔が短いでしょうし。
いっそのことエリザベス女王杯とかに出て人気薄なら・・・? いや、それでも人気しそう・・・
今回は出負けもあったし、人気するなら狙いにくい馬になってしまいましたね。
来年の日経新春杯とかでどうですかね。ハンデ軽めにならないかなぁ。

▲ファユエン

あんまり見せ場なし。外に進路をとってエスコート自体は悪くなかったと思うのですが・・・時計負けでもないですし。
今回の結果はあまり気にせず、次走もG3以下なら注目は続けようかなと思います。人気薄になったらどこかで穴をあけそうではあります。

△フラーズダルム

最後に足が止まりましたね。ちょっとだけ長かったか、集中力が続かなくなったかだと思います。
これは府中牝馬に出てきたら狙いたいです。道中のタイム自体は悪くないですし、今までとは違う走りになったので、次走でどう変わってくるかは確認したいです。人気薄になってくれ・・・

★ブラヴァス

コーナーまでワクワクして見ていたんですがね・・・
向くはず、かつ調教で動いてこれならちょっと厳しいですね。
今後はなかなか手が出せないかなと思います。ダートへの変わり身も・・・一回試した経験も含めて、あまり期待できないかと。

消:マイネルウィルトス

伸びかなったですね。右回りかつ時計がかかる時を狙いましょう。
重くなった福島記念かチャレンジCあたりですね。

買わない:プラダリア

道中の追走はできていたし、最後の直線で来るかどうかドキドキしましたが、他馬のほうが伸びましたね。
最後は垂れたというより、これ以上スピードが出なかったのでは、というのが私見です。
全く向かないコースでこれだけやれたのは良いことでしょう。
次走がG2以下なら上積みに期待して積極的に狙いたいです。
天皇賞秋はちょっと敷居が高いかなぁ・・・京都大賞典→有馬記念のローテとかどうでしょう? 賞金が足りない?

買わない:バラジ

スタートが後方だったのは驚きましたね。末脚でねじ伏せて勝つプランだったんでしょうか。
先行して粘ってナンボのタイプかなとは思うので、積極的に前目に行くジョッキーに乗り替わった時に再度狙ってみたいです。

イクスプロ―ジョン・グランオフィシエ・サトノルークス・イーサンパンサー
G3は敷居が高かったかなと思います。
イクスプロ―ジョンは渋ったらやれるかもしれないですが、評価は上げられませんでした。


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