【レース予想】秋華賞 2022

忙しかったり体調が怪しかったりで、せっかくのG1なのにレース予想のみです、すみません・・・
その分、詳細に書こうと思います。

プレサージュリフト

基本的に、33秒台の末脚を活かして差し切る王様ならぬ女王様競馬がこの馬の勝ちパターン。外枠で追走量が必要、かつ坂を2回登るタフな展開に合う脚質ではないだろう。出遅れを何度もかます馬がぶつけ本番でくるのは不安しかない。だめでもいいから紫苑Sを使ってみてほしかった一頭。今回は無印。

サウンドビバーチェ

鞍上のインタビューいわく、逃げないかもしれないらしい。キレ勝負を得仕掛けたら、さすがに他馬のほうが強いだろうと思う。前走見せた粘りこみがいいと思うけれど、大外を引いたこと、体力に不安な馬が阪神2000mということで、今回は無印。次に平場の2勝クラスに出てきたら本命。

ウォーターナビレラ

さすがに2000mは長いかと・・・血統的にもパワーで押し切る競馬が信条と思うので、内枠を引いたら一考したけれど、この枠なら厳しいかな。ただ、武豊がどの馬をマークして進めるかは、レース展開に大きく影響するので、注目してみたい一頭ではある。

△?メモリーレゾン

ちょっとだけ怖い一頭ではある。秋華賞を考えるにおいて評価すべきは阪神1600m1勝クラスの勝ち方。内を回って先行して、坂を超えてから加速して抜け出している。今回の枠ならそれが可能ではある。ターゲットとしても、ウインエクレールかスタニングローズがいるはずなので、計画もたてやすい。かつノーマークになる。トライアルでなんとか掲示板なので、能力的に足りないと思い軽視してしまっているが、来ても文句は言えないなあ。この馬から勝負する人の気持ちもわかる。

△エグランタイン

前走は左回りが向かない中での3着。能力の高さを感じさせる加速であり、右回りに代わるのは歓迎。また、スタミナが問われるタフな展開になれば、キズナ産駒の本馬は適性があるだろう。鞍上もG1で一発狙える、池添J。馬券妙味を含め、上がり調子で来てる不気味な一頭。今回は先行馬が中心のタフなレースになる、という前提で組み立てている。前走は中団だったが、それまでは前目での競馬ができていた。先行しにくい枠だとは思うけれど、作戦次第でハマる可能性は十二分にある。

△アートハウス

前走は強かったし、阪神2000mで勝利経験も豊富にあるので、能力の評価は高い。あと鞍上も非常に意気込んだコメントをしている。オークスとは全然違うらしい。怖いなあ。ただ気になるのがいくつか。まずはスローしか経験していないこと。G1かつ先行馬が多い今回は、緩い流れにならないはず。ミドル以上のペースになったとき、この馬が対応できるかは未知。案外もろかったりもする。次に、過去走すべて1戦目は走り、2戦目は負けている点。こういうレースでメンタルを消耗する牝馬は、いくら前走の状態が良くても、調教で動いていても、信用していいのか疑問符が残るところ。中内田厩舎は休み明けをきっちり仕上げられるからなあ・・・。
という感じで割り引いたので△とした。素直に先行できたら強いが、枠順的にそれが許されるのだろうか? とも思う。この馬がスターズオンアースをマークするのでは? と思っているので、ただレースすればいい前走とはわけが違うよな、というのも不安材料。

△スターズオンアース

前走は強かったし、現状二冠で、能力の評価は高い。ただこの馬は叩いて使ってレースに臨んできたので、臨戦過程が今までと違うのが気になる。また、今回は他馬のマークが非常に厳しくなる。前走は大外枠を引いたので、束を見ながら自由にできた。今回は外にG1の猛者である、川田J、池添J、武豊J、福永Jがいる。楽な競馬はさせてもらえないだろう。インに入れて末脚を使う能力もあるが、それは詰まる可能性も十分にあるので、一番人気の馬を買うときに期待していい展開ではない。勝たれても仕方ないが、一番人気として信頼の絶対軸、とまでは思えなかったので△。三連系で押さえます。

▲ナミュール

馬体の成長が著しい。これまで丁寧に育ててきた馬であるが、今回はたくましくなり、ハリもパワーアップしている。もともと末脚の破壊力はある馬。クラシック世代の成長力は、追走力がつくことになるので、成長分で先行できるようになっていれば、非常に面白い。鞍上も内突き先行が大好きな横山武史J。多少外に出しても伸びる末脚の破壊力は一級品。元々の能力+変わり身を期待できる。ということで三番手評価。

〇スタニングローズ

勝ち方が地味なせいか、実績のわりにはあまり人気していない。ただ、先行して前が楽になってからも脚を使う真面目さがあるし、坂がある右回りコースは適性が高いだろう。前走きちんとサウンドビバーチェを差し切ったのは高評価。前走メイチでもなんでもなく、状態的にかなり余裕をもっての勝利ということは忘れたくない。枠的にも楽に先行して内目のポジションを取れそう。前のほうを取れれば、先行馬有利のコースと、内がまだ伸びるトラックバイアスが味方してくれるだろう。先行して前目で勝負するのが得意な鞍上なので、展開利をうまくつかんでくれるだろう。人気サイドから選ぶ本命、という評価。

☆ライラック

ピンかパー。課題がありすぎるが、ハマったときの能力もかなり高い。クイーンSでの競馬ができるのは強い。あまりにも強引な競馬をししながら、他馬全部まくって勝っている。前走も逃げ馬が残る展開のなかで刺しての3着。及第点はあげられる。ただ輸送が非常に苦手。過去に京都2歳Sに出走した際はボロボロになってしまいレースどころではなかった。あと出遅れもする。鞍上もスタートが得意ではないので、なおさら出遅れそう。でも、展開がハマれば、それでも勝つ能力もありそう。頭固定でちょっと買うのはあり・・かも?

◎ウインエクレール

この馬を買う前提には、今年の秋華賞が阪神2000mだ、という点が外せない。今年の重賞では、大阪杯とマーメイドSで使われたコースだが、どちらも内または先行して4角を迎えた馬が好走している。京都で行われていた従来の秋華賞と異なり、大外ぶん回して能力だけで勝てるレースではない。「牝馬三冠は牡馬に比べて求められる能力が近い」とよく言われるが、今年と去年に限っては違うと思っている。先行して粘り切るタフさが求められ鵜のだ。桜花賞で求められるスピード能力、オークスで求められるキレとトップスピード。どちらとも違い、阪神2000mでは追走力とコーナリング能力が求められる。過去の二冠馬は三冠目も取っているから大丈夫、と考えるのは違うのではないか? というのが、個人的な考え方。

この前提でいくと、先行できて、内枠をひいて、コーナリングできて、34~35秒台の末脚で勝負するタフな展開に耐えうる馬でないといけない。ウインエクレールはデビューこそ遅かったものの、強みは先行力とタフな展開への対応力がある。過去の勝ち・連対したレースは35~36秒台の末脚で好走できていることからも、しぶとさが求まられる展開は歓迎だろう。着外だったクイーンSは末脚一気の競馬になってしまい、向いてなかった。
ちなみにハイペースはスイートピーSで経験している。しかもこのレースは47.5-12.1-49.3 の失速戦を先行して勝利しており、この経験値は高く評価すべきだろう。昨年の秋華賞の上がり最速は35.5。今年もおそらく33秒台にはならないと予想している。

経験したレースレベルも低くはなく、前走は3勝クラスで2着。勝ち馬はのちの新潟記念で4着だったフォワードアゲンである。斤量の軽い3歳馬は2勝クラスまでは勝てるが、3勝クラスから壁に阻まれるようになる。そこで古馬重賞の好走馬相手に好勝負できていたのだから、2勝クラスを勝ち上がってきた馬以上のレベルのレースは経験できていると判断してよいだろう。

鞍上の松岡Jも関東騎手だが、今年は大阪杯でウインマリリンに騎乗して、同コースの重賞を経験している。レースでは先行して内ラチを頼る走りをしていた。今回も同じウインの馬で、しかも最内1番を引けた。同じ走りをすれば、十分勝負になるはずだ。

あと蛇足だけれど、今年は他の重賞でもウインの馬が好走しているが、ひょっとして馬場傾向が少し変わったのではないか? という仮説も立てている。良血のサラブレッドが末脚一気でキレイに勝ち切るようなレースは、少なくなっているんじゃないだろうか。他のクラブ馬はともかく、ウインはコスモヴューファーム生産馬である。同じ生産馬が活躍するのが傾向なら、これに乗っからない手はない。過去に社台が席巻し、いまはノーザンファームが幅をきかせている生産界。潮目が変わり、ウインが好走する馬場になっている可能性も考えに入れると、この馬から勝負する妙味は十分ある。


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