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はたと気づけばすでに2月。しかも日付は便宜上5日としたが、実際は当地時間の深夜0時を過ぎたところなので、すでに6日なのだった。

最近はひたすらちまちまと、引越しのための仕分け作業に勤しんでいる。わたしは社会人になってから10回以上の引越し経験があるが、今回がいちばんたのしい。

その理由はいくつもおもい浮かぶけれど、もっとも大きいのは準備に割く時間的余裕があることだ。じぶんの持ち物をあらためて点検し、時に愛で、過去をなつかしみ、近い未来の生活を想像する。こんなふうにその過程をふかく味わえる引越しは、場合によってはこれが最後かもしれない。そう考えると、よりいとしさが増す。

月のはじめから本格的に生活をたたみはじめ、月のおわりには夫もわたしも訪れたことのない場所を旅する。2月はこれまであまり好きではなかったけれど、今年はさほど悪くない過ごし方ができそうな気がしている。