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文月晦日に夏が来た。

午前中、予想以上に早く収納ケースが届く。物置部屋のクローゼットを一心不乱に片付ける。買い集めた布鞄を広げては畳み、広げては畳みを繰り返し、気がついたら正午を過ぎていた。

突然濃い湿気が流れてきたのでベランダに面した部屋へ移動してみると、ざっざっしゃわしゃわと景気の良い雨の音。一昨日入れたばかりの天気アプリで雨雲レーダーを確認する。これは通り雨らしい。久しぶりに外干ししてあった洗濯物のことは気にしないでおく。

予報通り雨はすぐ止み、それと同時に開け放った窓からは熱風が吹き込んでくる。これまで日中は冷房を入れずに過ごす日がほとんどだったから、外の空気が一気に夏へと傾いたのがよくわかる。窓を閉め、空調をつけた。

午後4時過ぎ頃、外出(クリーニング店、スーパー)。先週まで毎日のように見かけた蝉の死骸は今日は全く落ちていない。蜻蛉は3匹見かけた。マスクをかけた小学校低学年の男子児童が、小声で鼻歌を歌いながら自転車で行き過ぎる。たぶん、ボーカルの人がピアノを弾きながら歌うあのグループの歌だったと思う。