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「変態淑女のお茶会」閉幕。そして、あとがき。


 紳士淑女の皆様、ごきげんよう!青子です。
2020年3月1日から始めた自分のラジオ番組が昨日、終了しました。

(※もしまだ最終回聞いてないよ〜という方は若干同じ内容書くので先に音声を聞いてもらったほうが良いかもしれません。)

3年間の配信についてざっくりと簡単に振り返りつつ、終了したあとの気持ちを吐露していこうと思います。

結局下ネタは老若男女みんな好きでした

 「変態淑女のお茶会」略して「変お茶」は、当初からリスナーさんからのメールを募集していました。
配信開始当日から有り難いことにもともとの私のファンの方々からちょこちょことメールを頂いていて(そのファンの方々もここまで下ネタを言う人物だと知って光の速さで離れていきましたが)、その後はいわゆる初期の古参リスナーさんからのお便りでポツポツと番組自体のファンになってくださる方が増えていきました。
おかげさまでほぼメールには困らず3年間配信させて頂くことができました。

 頂いたメールは最終的に3年間で約全900通
特に有名でもない女二人がやる素人番組でここまで送っていただけたのは本当に幸福でした。
 『お悩み相談』のコーナーもあり、そちらは900通のうち169通頂きました。すべて紹介したわけではありませんが、確実に100通以上のお悩みをお応えしたのかなと思います。
いやはや。人生で人の悩みについてこんな数助言させてもらうことになるとは夢にも思っていませんでした。(アドバイスになってない回もありましたが…w)

▼変お茶へ来たメールの内訳

 年代は若者世代10〜30代が大半でしたが、60代の方も1.3%いらっしゃったのが本当に驚きだし、嬉しいなと素直に感じましたね。そんな大人がこんなクソ内容の番組、聞く?
任意回答でしたので全メールの性別年代を聞けたわけではありませんが、番組自体が一般的に「下ネタ」と呼ぶものばかりをひたすら言う下劣な内容だったにも関わらず、メールをくださる方は本当に老若男女でした。
 恐らく変お茶を聞いている方は漏れなく下ネタに抵抗がない方だったかと思うので、結局みんな好きだな〜というのと、メールの内容も真面目なものもあれば変態すぎる内容も多々ありましたので『きっとそのへんにいる一見普通な人も、うちに秘めたモンがあんだよな…』とよく思っていました。

10代の心と文章に触れられたこと

 番組最終回でも言いましたが、このラジオをやっていて特に私が稀有な経験として感じたのが『10代の子との交流』でした。
自分が10代では無くなり、20代で大人の社会に飛び込み、もはや今や30代に突入した私は恐らくこの番組をやっていなかったらほぼほぼ交流の無い人生だったはず。

 そんな自分に、何も考えず始めたラジオを通し10代の子が「青子推しです」だなんて慕ってくれて、自分の考えや悩みを一生懸命文章化して送ってくれる。心を伝えるように努力してきてくれる。
ただただ受動的に鼻くそほじりながら相方ジェシカとウンコの投げあいをしていただけなのに、こんな貴重な体験をさせてくれるとは思いませんでした。
 10代の子の文章は、配慮を考えずに言語化するなら……やはり言葉のボキャブラリーが少なく非常に稚拙で、ただその場で思いついたことを並べるだけのめちゃくちゃなものも多かったです。情報を精査せず全部書いてしまうのですごく長かったり、逆に情報量が極端に少なくすごく短かったり、送る相手を想う想像力もまだ欠落している。
 ただそういう無自覚に純粋な心は本当にキラキラと文章の中で光って見えて、ああ……こういうまだ社会を知らぬ綺麗な心が書く自分に向けたお手紙のようなものってすごく唯一無二だなぁと頂くたびに感じましたね。感情を素直に書いてしまいたい衝動を持つ中で少しでも私たちにきちんと伝わるように緊張を持って整理しながら文章を作ってくれているのが伝わりましたから。

 また自分が10代のときに"もう死ぬほど辛い!"と思っていた悩みって大体大人になったらどうでも良いことだったなぁともよく思いました。でもそのときの自分にとってはそれが世界のすべてで、「どうにかなるべ」なんて1ミリも思えなかったんですよね。
自分のアイデンティティがすごく少なくて、これを失ったらどうなるかわからないことが不安で、大人から見れば極端に視野が狭いのですがその世界しか知らないのだから仕方ない。メールで10代の子からお悩みを頂くたびにいつもそんな気持ちが蘇りました。
 そのとき大人になった我々ができることって、結局「全然大丈夫!」と言ってあげることしか無いなとも思いました。大人から見たら感覚的に全然問題ないことも、うら若き心にはまだ伝わらないので。ただただまずは「大丈夫」を言葉にして、それを足場に地に足をつけられるように安心させてあげる。
この経験は今後何か活かせられるように生きていきたいと思います。

終了の理由について

 この番組を始めたキッカケは以前もnoteに書きましたし、配信内でも何度か言いましたが、「ジェシカすげぇ変なこと言ってて面白いのにこれ居酒屋で私にだけオンステージにやってんのもったいねぇな」と思ったことからでした。ジェシカという狂人は確実に人とは違った魅力を持つ女性でしたので。それを全世界にお届けしてやろうと思った次第です。

 そんなこんなで始めた当初。もちろんすべてが新鮮で、メールも有り難いことにひっきりなしに頂いて、エピソードトークどんどんやって、ゲストを呼んだり新しい企画もやる。
2年目になるともう大体ルーティーンが決まってきて、メールが溜まりすぎてしまったのでそれをひたすら紹介するような流れになりました。
そして3年目ともなると、私とジェシカの生活がそれぞれ変化し、忙しさから若干毎週の配信に若干の義務感が生まれてきてしまうのは、仕方ないことですが、ありました。
 正直に言ってしまうと、私個人としては3年目に突入した2022年の3月頃の時点で「もうそろそろ潮時かもな」と思っていました。ちょうど1年前くらいですね。
自分らが話す内容も自分たちにとってそこまで新鮮味も無く、メールも頂きすぎて頑張っていっぱい読む!というひたすらな"作業"になってしまう感覚もあり(もっと向き合いたかった瞬間もありました)、夢だった主題歌も作って頂いて、雑誌などに掲載もしてもらって……趣味の範囲としては結構やりきった感が出てきていたのです。
2人のスケジュールをすり合わせることも難しくなり、この空気のなかでこれ以上続けると変お茶への気持ちが"義務"の方に大きく傾いてしまう。リスナーさんとの交流ができる場でその感覚が生まれてしまうことが一番イヤだったので、終わりにしようと決断しました。
変お茶を終わる告知をしたときに「下ネタが続かなくなったんだな」と意地悪なコメントをしていた方をお見かけしましたが、全然違いました。むしろこれから先もアホみたいに下ネタは2人とも無限に言えるのですが、それを楽しんでもらっている中で、喋っている人物の心にどこか"義務"の二文字が浮かぶことがイヤだったのです。

 また、当初私の「ジェシカという狂人を色んな人に認知してもらう」という目的はもう正直2年目には達成していました
ジェシカ自身も野生み溢れるサル山でウンコを投げる野猿状態から、良い意味で少しずつ毛並みを整えた動物園のお猿さんになっていったのも客観的に見て取れて(狂人なのは何も変わりませんが)、目的がもう何もない状態で動物園のお猿さんをやり続けてもらうのも違うなと思ったことも理由の一つでした。

気づけば3年でした

 終了の理由を真面目に書くとオッペケペーでやっていたように見えて大変だったんだな……と思われてしまいそうですが、配信は本当に毎週毎週楽しくて本当に気づいたら3年もやっていたという感覚が素直なところです。
 これは至極当たり前で、仲の良い友人とアホな内容を喋ってもともと好きな下ネタを好きなだけ言ってそれを世界中に配信するという狂ったことをしてみたら聞いてくれるだけじゃなく面白いメールを送ってくれるリスナーさんが現れて……幸福以外の何ものでもなかったです。
 自分らが飽きてしまう前に楽しい奇跡の現象が次々と起こったので、飽きっぽい2人が最終回まできちんとやってこれたなと思っています。
もちろん、リスナーさんだけじゃなく出てくれたゲストさんたち、「聞いてるよ!」と盛り上げてくれた友達、知り合いにオススメしてくださった先輩、逆にゲストに呼んでくださった番組さん。そして、一緒にやってきてくれた相方のジェシカ。皆さんに感謝です。

今おもうこと

 終わって今、私が率直に思っているのが、なんかみんなで宙ぶらりんになっちゃっている感覚です。
別にネット世界から私たちが消えたわけではないのに、音声プラットフォームという発信場がなくなっただけで、リスナーさんとの繋がりや絆が見えにくくなってしまったこと。SNSをフォローしてくれて、絡んでくれるリスナーさんがたくさんいらっしゃることは重々承知なのですが、じゃあSNSをやっていないリスナーさんは?たくさんお便りをくれたあの方はSNSをやっていないのでもう私たちがわからなくなりますと最後送ってくださいました。お便りは送らずずっと聞いてくださったリスナーさんは?もう二度と繋がりが持てないのでしょうか……。そう考えると寂しさよりも不思議な感覚です。
 私は3月末に脱サラしてフリーランスになるのですが、今働いている職場の人たちも、4月になったらもう二度と会わない人もいるんだなと思うと人のご縁は本当にその場で知り合ったことが稀有だったんだなと思ったりします。
それと同様、いや私たちを好んでくれてたリスナーさんはリアル世界の職場のそんなに仲良くない人なんかと比べ物にならないくらいとても大切な存在です。

 本編でも言いましたが、何か変お茶リスナーさんがもう一度楽しんでもらえるような何かは絶対にいつかやりたいなと思います。
この稀有なご縁を、もう一度結べるような。まるっと皆さんが楽しめるものにできるか100%確約はできないのですが……もう少しお待ちくださいね!

さいごに

 最後に、番組でも何度も言ってすみませんが私達のSNSを掲載します。(先述した通り、取り急ぎはSNSで生存確認してもらうしかないので)

◆青子Twitter
https://twitter.com/nishiaoko

◆青子Instagram
https://www.instagram.com/aoko_info/

◆ジェシカTwitter
https://twitter.com/wcJWopgz2sZHazK

◆ジェシカInstagram
https://www.instagram.com/jess_fro_koa/

新しい告知なども上記のSNSから行いますので、よかったら見てやってください!

 それでは、毎度いつも長くなる私のダラダラとした文章をここまで読んでくださりありがとうございました!
番組は終わりましたが、私達はずっとここにおりますのよ。おほほ。
それでは、ごきげんよう。おわり

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