[ー閉ざされた世界ー]第21話
[決戦の刻 〜最悪なイベント始まる〜]
(登場人物)
荒谷宏明
岩谷赤也
東俊明
ミカエル(管理者)
場面:南区悪童が所有しているドームの外。
荒谷が、数人の傘下たちに声をかける。
荒谷「(傘下に)お前たちの仕事を伝える……この場所に東の奴らを近づけさせるな。もし上手くいけば後の幹部にしてやっても良い……以上だ。」
傘下の群勢は、パラパラと散って行く。1人になり荒谷は、ドーム内に入り込み大きな檻の目の前に歩いていく。
荒谷「…ふん。もうすぐ……俺の第2ステージが始められる。……これは、自分に対する挑戦だ!…誰であっても邪魔するならいつでも来い!」
場所が変わり、東区防衛部内入り口。
東と岩谷がいる。
東「行くのか…ホントに1人で?」
岩谷「あぁ、荒谷は俺が止める……(飄々と)だからアジトとみんなを頼む。」
東「……分かった。気をつけろよ。」
岩谷「(歩き始め振り返らず)あぁ〜生きてたら帰る。」
東「生きて帰ってこいよ〜〜。」
岩谷を見送る東は、早足でアジトに戻る。
数分後、南区近くに岩谷歩いている。
岩谷「さて、(腕のモニターを弄りながら)そろそろアップグレートするか。どんなふうになるかな?」
岩谷が、モニターを弄ると身体から光を放つ。
岩谷「ん?(身体を確認して)変わった部分は無し…じゃあ(力を込める)能力発動…(身体が変化する)獣化してみたけど…どうかな?(獣化した身体を確認する)ん?気配を感じやすくなったか…(鼻をヒクヒクさせ)匂いの検知は…普通か……‼︎…多くの人の気配!まさか、(足に力を入れ、オオカミ化する)よし!今行きます。」
岩谷は、猛スピードで走り出す。
場面変更:ミカエルがいる空間。
大量の何かがある場所で何かしらキーボードを弄っている。
ミカエル「ふぅ〜やっと試作が完成だ…どこで試そうかな〜?(チラッと時計のようなのを見る)あ!ヤバ!もう時期時間じゃん!(出ようとする瞬間)ん?そうだ〜(試作に手をかけ不気味と不敵な笑みをする)今回は楽しみだな〜。」
ミカエルが、スーーと消える。その姿を誰かが見ている。
場所が変わり荒谷は、準備を整えていた。
荒谷「(腕のモニターを弄りながら)これで……(ボタンを押し身体が少し光だしすぐに消える)はぁ〜いつでも始まれや。(グググと身体の筋力が増大し、鋭い触手?が生えだす。)」
岩谷「(走っている)急げ!始まる。ん?《目の前…微かに光ってる》まずいな〜〜(さらにスピードが上がる。)」
荒谷がいる場所。
突然鐘が鳴り始める。
荒谷は、大きく反応する。
荒谷「おぉ〜〜始まった。」
ミカエル「今回も始まるよ〜〜🎶……時間内に殺し合え〜!……それじゃあまたね〜〜」
ミカエルは、フワァと消える。
荒谷「(囚われている人たちを見る)さぁ…準備はできてるよな?(鋭い触手がグィと広がる)俺ために……散れ!」
触手が、囚われている人たちに襲いかかる。
なす術なく囚われている人たちの悲鳴が聞こえだす。その気配を、岩谷が感じとる。
岩谷「まずい⁈クソ!(さらにスピードが上がる。)」
荒谷「はぁ〜〜〜まだいるよな……死ぬほど集めたんだ…じっくり楽しもうや。(触手を広げながら周りを歩きだす。)ん?……(遠くを見ながら)来るか」
岩谷が、血相を変えながらドームに現れる。
荒谷「ん?…ふふ、来たか……(不敵の笑み)お前はいつも遅いな〜見ろ!お前の来るのが遅ぇからこんなに犠牲者が出たぞ。どうする?(話しながら触手が動く)ほら、見ろ。(触手がまた囚われている人たちに襲う。)」
岩谷「(瞬時に動き触手の前に立ち、触手を弾く。)荒谷!(怒気を纏いながら)やっぱりお前は俺が止める。」
荒谷「あぁ〜殺ろうや。」
両者大将が睨み合う。
続
次回:22話[荒谷VS岩谷](前編)
「残り3話。」
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