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[ー閉ざされた世界ー]《短編第2話》

[来歓院]
(登場人物)
雲来
アタル・タツヒコ・コハル
木下基木
ヒロキ

2人は、雲来の案内で部屋に入ってくる。
子供たち3人はスタスタと奥の部屋に走って行った。

雲来「どうぞ、お座り下さい。」
コハル「(お盆を持って入ってくる)お茶です。」
木下「お!ありがとうね。」
ヒロキ「ありがとう…」
コハル「え…失礼します……(お盆を持ってそそくさと部屋を出る)」
雲来「(コハルが出たのを見て)お二方…ようこそ、来歓院へ。」
木下「あの…聞かないんですか?俺たちがなぜ、ここに来たことを…」
雲来「…人にはそれぞれ事情がありますから、ただ私の主観ですよ……あなた方は、悪い方たちとは思えないです。」
木下「はぁ〜〜」
ヒロキ「ほぅ〜」
木下「……正直言いますと……調査しに来ました。」
ヒロキ「《はっきり言った。》」
雲来「調査…ですか?」
ヒロキ「《あ⁈怒ったのかな?……はっきり言ったから》」
雲来「(穏やかな表情で)まぁ〜それほど怪しく見えたんですね。」
木下「(少し慌てて)いやいやそんな!……不快に思われたんでしたら、すいません
‼︎
雲来「いいえ構いませんよ……今晩はこちらの方でお泊り下さい。」
2人「(それぞれ)は、はぁ…」

雲来は、スッと立ち上がる。

雲来「それでは、お二方のお泊りの部屋に御案内致します。」
木下「あ、すいません。」

2人は、雲来の後を着いていく。ヒロキも、着いていく。
場面:2人が寝泊まりする部屋
2人は、それぞれ座り始めるタイミングで、雲来が

雲来「それでは、夕飯の準備ができましたらお呼び致します。(軽く頭を下げ、部屋を出る。)」
木下「(くつろぎながら)はぁ〜調査どうしよう?(チラッとヒロキを見て)ヒロキ……和尚さん、どう思う?」
ヒロキ「え⁈難しい質問……分かりませんけど…和尚さんは良い人だとは思いますよ。」
木下「あぁ、俺もそう思う……少し時間経ったら調査してみるか?」
ヒロキ「え?…は、はい。」

2人は、それぞれくつろぐ。
時間が少し経ち、部屋の外から声がする。

雲来「失礼致します。食事が出来たのですが、一つ宜しいですか?」
木下「え?あ、はいどうぞ。」
雲来「(襖が開く)お二人が良ければ何ですが…子供たちと夕食をご一緒に如何でしょうか?」
木下「え?……構いませんけど…大丈夫ですかね?」
雲来「それは、良かった。それでは、食堂へ御案内します。」

2人は、部屋から雲来の案内で食堂まで歩きだす。
歩き始めてから、数分で食堂まで着いた。

雲来「さぁ〜〜今日は、お兄さんたちと楽しく食べましょう〜〜。」

食堂の子供たちが元気良い声が響く。その中にはさっき会った子達の姿がある。
2人も、食べ始める。


次回:3話[1人の身体に3つ能力]

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