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[ー閉ざされた世界ー]第3話

[権藤仁VS川平順](前編)
(登場人物)
権藤仁
川平順

覇気をむき出しに睨み合う2人。
瞬間的に覇気の流れを止める権藤が話しかける。

権藤「改めて…お前は誰だ?……知らない奴と殺りあうのは趣味じゃない……」
川平「……(ニヤつきながら)俺は、西区の日野隆太郎さんの守護者の1人…川平順って者です。あんたは〜俺知ってるよ。確か……権藤仁さんだよね〜こんな大物と出会える何てうれしいな〜〜!」
権藤「そうかい…俺はそんな大物じゃねぇよ!」
川平「(持つ拳銃に力を入れる)権藤さん…ここは一つ取引をしましょう……ひとまずこの土地の1、2割ほど下(拳銃を向ける)さい‼︎(トビウオが跳ぶ)」
権藤「ふん(スンと横に避ける。)」
川平「流石だ!」
権藤「(シュンと前に出ながら)先に手を出したのはお前だ……(片腕にグッと力を入れる。)」
川平「何か早‼︎……《何々⁈……本気じゃない!》」
権藤「お前もくらっとけ!……拳石(ロック)‼︎」
川平「《まず!これは…まともに当たる訳にはいかねぇ!》(腕を間に入れる)」
権藤「おらよ!(ドスンと川平にぶつかる)」

川平は、グググっと後ろ下がる。

権藤「《手ごたえがねぇな…間に腕を入れたか⁈……》じゃあよ、(腕にさらに力を入れる)こんなのはどうだ!(拳に力を集中させる。)」
川平「《何かくる⁈…防御だ!》(防御の構えになる。)」
権藤「…空砲!(拳を川平に向ける。)」
川平「(グワんと風が吹く)何だ…⁈……(勢いよく飛ばされる。)お⁈」

川平は、勢いよく離れる。

川平「ありゃ、(腹の部分を押さえながら)危ねぇーー!《腹も腕も痺れてる〜〜!》」
権藤「また、防御か……それぐらいしてくれねぇとな。次は(構えながらグンと前に出る)どうだ!」
川平「また、くるか!(腕に力を込める)フグ付与!」
権藤「(2、3歩ほどのスピードで川平の前に入ってくる)剛拳!(グワんとする勢いの拳が川平に襲う。)」
川平「……なら、能力…」

権藤の攻撃が当たるが、権藤が腕を押さえ後ろに下がる。
川平の片腕全体がトゲに覆われている。

権藤「(息を整えながら)ふぅ〜トゲか…」
川平「フグのトゲだ……(拳銃に力を入れる)能力…合成…(シュンと体からトゲが消える)」
権藤「フグか…フグには毒性があるな……だからか、身体が少し重く感じ……いや、こんなモン…大したことねぇ!(グッと身体に力を入れる。)うぉ‼︎」
川平「え⁈」
権藤「ふぅ〜〜毒は…飛ばした……もう、関係ねぇ!」
川平「あら…気合いって…(拳銃を向ける)なら、これはどうよ!」
権藤「《トビウオか?……いや…》」
川平「(打ち込みながら)ちょっとスペシャルだぜ!」
権藤「ふん!(数本の弾を避け、刺さった壁を見る)太めだ…合成とはそういうことか」
川平「そう、刺さればフグの毒がすぐにでも注入される。」
権藤「(息を整え前に走る)関係ねぇ!」
川平「うぉ⁈脳筋かよ!(拳銃を向ける)フグ刺し弾!(何本のトゲの弾を飛ばす)」
権藤「(片手で頭を守りながら、拳に力を入れ)《何本か刺さったか……》おら!次は俺だ‼︎(川平の目の前に入ってくる)」
川平「うわ!マジか⁈」
権藤「俺の…弾も喰らってみるか!…」
川平「弾⁈」
権藤「(拳にさらに力を込める)風圧…剛弾!」
川平「あ…(グワんと圧のかかった風が吹く)何かやば…」

川平が、ドン!と何かに押される感じになり遠くの壁に飛ばされる。
権藤は、息を整えグッと気合いを入れる。

権藤「ふん!(何かが吹き飛ぶ感覚)」
川平「くぅ〜〜!はぁーー腹に穴が開くと思った…まぁ、開いてないけど」
権藤「……《最近…俺の体で何かが暴れ狂う感じがするな、ふん!俺もまだまだだな。》」
川平「(少し落ち着き)さぁ〜次はどうすっかな?」
権藤「俺もまだイケるぞ!来い!」

両者覇気むき出しで睨み合うなか権藤の身体からグワグワと何かが出ようとしていた。


次回:第4話[権藤仁VS川平順 〜執念の一手〜](後編)

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