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[ー閉ざされた世界ー]第10話

[東南抗争…開戦前]
(登場人物)
東区防衛部(HWDD)
南区(悪童)

東区アジト近くに、田村が飛んでくる。

田村「くぅ〜ちょっと血出過ぎかな…まぁ、後ちょっとだからな。(腕で傷を押さえる。)我慢…我慢… 」

少し時間が経ち、田村は、アジトに着いた。
アジトに着いた直後、近くにいたヒロキが話しかけてきた。

ヒロキ「あ、田村さん。すごい傷じゃないですか!」
田村「ふぅ〜良かった…ヒロキ…医療室まで肩貸してくれ頼むわ〜」
ヒロキ「は、はい。(そばに寄る)」

2人が、医療室に歩いていると、木下が歩いてくる。

木下「ん?英次か⁈その傷どうした?……それより医療室だな。」
田村「(運ばれながら)後で話す。岩さん達に頼むわ。」
木下「分かった……伝えてくるわ。」

木下は、能力を一部足に使って伝えに行った。
(場面変更)南区内
ノソノソと木田が歩いている。

木田「痛って〜まぁ…アイツはこれ以上よりやばいだろうけどな……もう少しでアジトに着くな。」

少し時間が経ち、木田がアジトに着いた。
着いた直後奥から早歩きで下っ端が来る。

下っ端A「木田さん!おかえりなさいませ。あ!大丈夫でございますか」
木田「気にするな…で、異常はなかったか?」
下っ端A「はい!留守は守っておりました。」
木田「そうか……あ、今日は会議があったな(下っ端に)また少し出る…留守を頼んだぞ。」
下っ端「分かりました。」
木田「(入った方向の逆に向かう)すぐに戻る。」

下っ端は、深々と頭を下げる。
木田は、少し歩き大きめな空き地に立ち止まる。

木田「あら?早く来すぎたかな?」
黒川「早いじゃないか…いや丁度良いか。」
木田「どうも、お疲れ様です。黒川さん」
土居「…お二人ともお久しぶりですね。」
黒川「土居…久しぶりだな。」
月山「あら〜〜もうこんなに集まってたんっすね。久しぶりっす。」
木田「おぅ!」
土居「どうも」

木田が、周りを見ながら

木田「後は…火川と水口だけですな。」
黒川「あの2人だが、荒谷氏よりこの南区の各所に保管している生贄達を本部まで運び入れる仕事をしているようだ。」
土居「ほぅ〜」
月山「それじゃあ、これで全員ですね。黒川さん」
黒川「あぁ〜(少し息を整えて)それでは、……荒谷氏からの言葉を代弁させてもらう。皆はもう分かっているだろうが…これから東区との喧嘩が始まる。それと並行にそれぞれアジトに保管している生贄たちを本部のドームまで運び入れてもらう。喧嘩と並行だが頼めるかな?」
木田「えぇ〜すぐにでも」
土居「もちろん。」
月山「はい。」
黒川「もしその道中で東区の奴らの邪魔が入るようなら分かってるな?」
三人(それぞれ)「分かってます。」

黒川は、三人の言葉を聞き

黒川「まぁ、全ては……荒谷氏の野望を叶えるため強いては我々の健やかな生活のために……それでは、皆さん…それぞれの役割を頼んだぞ。」

木田以外のメンバーは、能力を少し解放して去って行った。

木田「さて、俺も行くか。」

木田は、自分のアジトに戻っていった。
場面は変わり東区本部内
ヒロキが、壁の何か見ていると、東が話しかける。

東「ヒロキ、何見てんだ?」
ヒロキ「あ、東さん……(壁を指差し)これは何ですか?」
東「ん?…(壁を見て)あぁ〜これは俺らのチーム名だよ。」
ヒロキ「チーム名?」
東「チーム名って言っても…イニシャルを繋げただけ何だけどな…。」
ヒロキ「そう何ですか。」
東「東区防衛部の頭文字から。岩さんが決めただよ。」
ヒロキ「はぁ〜」
東「そんじゃこっちからもちょっとした質問な。」
ヒロキ「は、はい…何ですか?」
東「…ヒロキって…苗字何?」
ヒロキ「え?苗字ですか?川原です。川に原っぱの原と書いて…」
東「へぇ〜川原っていうんだ。」
ヒロキ「何で聞いたんですか?」
東「ん?別に気になったから聞いてみただけ深い意味はないよ。そんじゃあ、色々と運搬作業とかを頼むな。」
ヒロキ「はい…」

2人は、タタタッとアジト内に入っていった。


次回:11話["開戦の狼煙" 木田VS田村 〜再戦〜(前編)]

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