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[ー閉ざされた世界ー]第22話

[荒谷VS岩谷](前編)
(登場人物)
荒谷宏明
岩谷赤也
東俊明
ミカエル(管理者)

両大将が睨み合う。
荒谷は、再び触手で逃げ惑う人たちを襲いかける。それを見て、岩谷が触手の前に立ち、拳で撃ち落とし懐から小さい何かを荒谷に投げる。荒谷は、

荒谷「そんな小細工……(忍者刀で弾く。弾いた物を見る)パチンコ玉?わざわざ黒く塗る小細工を。(1個素早く拾う)お前も1個だけだが…お返し…(指で弾く)」
岩谷「早!でも、かわせる
‼︎(玉をかわす。)‼︎
荒谷「(岩谷の目の前に)まず、一本!(刀が振るう。)」
岩谷「くっ!《態勢が悪い!》(集中し、攻撃を受ける構え。)」
荒谷「ふん!」
岩谷「おりゃ!」
荒谷「(岩谷を見て)…!ぶっとい腕だな〜切れねぇのかよ。」
岩谷「(体毛びっしりの姿で腕の筋力が上がる)簡単にはやられねぇ〜……お前を止める!」
荒谷「なら、次は……(力を触手に集中させ、周りに逃げ惑う人に)まだまだいるな〜〜(人たちに)俺の肥やしになれ!(シュンシュンと触手を当てにかかる。)」
岩谷「
‼︎(瞬間的足に力を入れる)やらせねぇ〜《くそ!!》(一部の逃げる人たちの目の前に立ち身体で触手を受ける)ぐぅ!」
荒谷「あら〜そいつらは助かったな〜〜(不敵に笑いながら)でもよ……それ以外は逝ったぞ。」
岩谷「く!(チラッと庇った人たちに小声で)俺が前に出たら(瓦礫を指差し)あそこまで走るだ。」

岩谷は、身体全体に力を入れ、走り出す。荒谷は、不敵と笑う。

荒谷「お前甘いねぇ〜〜俺がそいつらを逃すわけねぇじゃん(触手で追撃する。)」
岩谷「あ!……く
‼︎

岩谷が、方向変え戻ろうとする。
触手が囚われた人に襲いかかろうとしている。

東「おっと〜させねぇよ!(片手に持った小刀で凄まじい速さで切り裂いた。)リーダー〜待った…(大きな声で)みんな!臨時だが俺の後ろに穴を開けたからここから逃げれるよ!」

逃げ惑う人たちが、一瞬迷いながらも東の後ろの穴に向かって走りだす。

荒谷「東……お前も来たか……。(落ち着きだす)まぁ〜逃げる前に刺し殺すまでだ。(力を込め)触手剣山‼︎

大量の触手が上下左右から襲いだした。その触手の目の前に岩谷が立ち塞がり。

岩谷「俺も見してやるよ……(身体に力を込める)剛力…突風‼︎(力を込めた腕をグン!と空間にぶつかる)」
荒谷「あら…でも、お前らは甘い……(触手の一部が逃げ遅れた人たちに襲う。)ほら、また逝った。《後、数人……》」
岩谷「(グン!と前に出る)オラ……!次はこれだ……」
荒谷「早いな…《防御する……序でに》お前に対しては気合い入れねぇとな!」
岩谷「剛力砲丸
‼︎(腹に打ち込む。)」

岩谷の攻撃が当たり周りが揺れるが、荒谷はギリギリで腕を入れていた。

荒谷「やるな……ふ!(不敵に笑う)これで……終わった。」
岩谷「は?何が終わった!……
‼︎そんな…(周りにいる人たちに触手が刺さっている。)」
荒谷「いまさらか…俺の狙いは最初から……こいつらだよ。」
岩谷「…(周りの状況を見て)…く!……東
‼︎外に出られた人たちを安全な場所まで頼む。」
東「…了解…」
荒谷「もうアイツらには用はねぇ……《何だ?何も起きねぇな〜》」

荒谷が、動きを見せる瞬間。荒谷の真ん前に岩谷が入り込んだ。

荒谷「‼︎《おっと…》」
岩谷「捉えた……(腕に力を込める)剛圧
‼︎(ごうあつ)」

岩谷の拳が荒谷の腹に入る。荒谷は、数キロまで飛ばされる。

荒谷「(飛ばされた場所から)あぁ〜〜痛ぇ〜〜腹が…ぐは!」
岩谷「もう…諦めろ。」
荒谷「……何言ってる…もう、遅い。」

不意に空が明るくなり、ミカエルが神々しく現れる。

ミカエル「荒谷〜宏明くん……大量殺戮達成おめでと〜」
荒谷「ふん!」
岩谷「(遠くから)あ…」
ミカエル「殺戮に成功した…荒谷くんには最後の試練に挑んでもらいま〜す。……それじゃあ(指を鳴らす)」

足元が、突如変化し出し標高が高い山のようなモノができた。
頂上付近には、祭壇が出来その中に何かが置かれた。

ミカエル「(飄々と)さぁ〜荒谷くん……頑張って登ってね。私は、別室で見といてあげる〜〜(スーと消える)」
荒谷「(ゆっくりと歩きながら息を整える)これが最後…(不意に腹を押さえ)《つっぱるが…これしき……》」
岩谷「(遠くからゆっくりと)待て〜!」

荒谷は、山を歩き始める。荒谷を止めるため追いかける岩谷。
その光景を別室で見るミカエル。

ミカエル「ん〜〜中間ぐらいかな〜〜。(不敵な笑み浮かべながら見ている。)」

ミカエルの近くには、謎の何かが置かれている。


次回:23話[荒谷VS岩谷〜執念と信念〜](後編)


「残り2話。」

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