[ー閉ざされた世界ー]第17話
[副将:黒川VS東&ヒロキ](前編)
(登場人物)
黒川丈太郎(くろかわじょうたろう)
東俊明
川原ヒロキ
少し日が経ち、岩谷たちが戦った場所には水口がいたであろう場所に粒子が飛んで玉が浮いていた。
そこに、黒川が歩いてきた。
黒川「(粒子を見ながら)ん?岩谷じゃないよな……(玉を取りながら)近くにモリがあった…火川か。じゃあ、(玉を見て)これは……水口か………荒谷と2人か…寂しいもんだね〜〜」
黒川は、スタスタと歩き始めた。
さらに日が経ち、東区アジト内病室の扉の前に東がいる。
東「…リーダー…無理はするな。さて、見廻り行ってくるか?(振り返り歩き出し、入り口付近にヒロキがいるのを見つける。)お!ヒロキじゃん」
ヒロキ「え⁈東さん…見廻りですか?」
東「そう何だけど…ヒロキも一緒に見廻ろ!」
ヒロキ「え⁈」
東「心配すんな(陽気に)俺がいるから……よし、行くか!」
ヒロキ「あぁ、はい。」
2人は、アジトの外に歩いて行った。
少し経って、どこを見廻っているかを不意にヒロキが東に質問する。
ヒロキ「あの、ここは今どこ何ですか?」
東「ん?……あ〜南区の入り口近辺かな。」
ヒロキ「え⁈危なくないですか?」
東「ん?……俺がいるから大丈夫だ。それに、俺は時々この辺りを見廻ってるからな。」
2人が、歩いていると、ふと大きめな建物が目の前に現る。
東「工場…か?……気をつけろ。」
ヒロキ「は、はい……(スッと少し集中したら)ん?誰か…来ます。」
東「…気配感じたか?」
ヒロキ「は、はい。」
2人が、緊張感を出して見ていると、目の前に悠然と歩いてくる人影が見えた。
東「あいつは……黒川」
黒川「ん?(2人に気づく)おや、こんな所で何をしてるのかな?ふん…残念ながらここには誰もいないもう運び終えたよ。まぁ、もし残っているなら、連れて行くつもりだったが俺の役目はここの消去だ。」
東「消去?どういうことだ?」
黒川「どういうって爆破解体するんだよ。荒谷が作る世界にここは要らないみたいだからな。」
ヒロキ「爆破⁈」
黒川「まぁ、見かけたからには……殺るか(懐から小型ナイフを取りだす。)」
東「くぅ!仕方ねぇ(小刀を手に持ち)ヒロキ少し下がってろ」
ヒロキ「は、はい。(少し距離とる。)」
黒川が、シュン!と動きだす。
矛先は、ヒロキの方を向いている。
東「おい!」
黒川「(少し口角を上げ)卑怯とは言わせねぇよ。まずは、こっちからだ!(小型ナイフをヒロキに向ける)」
ヒロキ「あ!」
東が、凄まじい勢いで間に入ってくる。
東「おっと!お前の相手は、俺だろうよ。(小刀で向かい立つ)」
黒川「(少し下がる)面白れ〜(ナイフを構えながら突撃する)」
東「(振り返らずに)ヒロキ!行け!」
ヒロキ「は、はい……ん⁈(何かの気配を感じる)まさか…」
ヒロキは、気配の方向に走り始める。2人は、双方の武器がぶつかる。
黒川「(東にナイフの連撃をぶつける)おりゃ!おりゃ!……」
東「(致命傷避けているが、身体を削られ続けながら)痛ったた!《何だ?あんな小っこいナイフでこんな削られるか⁈……まぁ、能力か…たしかこいつの能力は》(シュンと黒川の攻撃の隙間をとる)」
黒川「(突如近くに来た東に)⁈…」
東「貰い!…よいしょっと〜!」
東は、黒川の身体を斜めに切り裂いた。
切り裂かれた黒川は、焦る様子もなく切り裂かれた身体を手で触る。
黒川「…能力発動…再生。」
東「再生能力か…見る限り強化済か…」
黒川「(治しながら)あぁ〜再生はするが…痛いもんは痛いぜ。」
東「じゃあ、次は深めにいってみるか?」
黒川「ふん…さらに能力発動…」
互いに武器を構え睨み合う。
続
次回:18話[副将:黒川VS東&ヒロキ](後編)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?