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[ー閉ざされた世界ー]第1話

[西からの来訪者]
(登場人物)
黒川丈太郎
成戸明(なりとあきら)
川平順(かわひらじゅん)

場面:暗い空間。
川平が、スタスタと歩いてくる。

川平「さて、今回は少々遠出するか?……まずは、南の方に行ってみるか。」

川平は、南へと歩き始めた。
場面変更:南区元悪童の縄張りだった場所
黒川が、歩いてくる。

黒川「ふぁ〜〜(眠そうに)最近は南区も平和になった気がするな。《俺が言うのもあれだが……》ん?何だ……《気配⁈ここだじゃ珍しいな。》(気配を感じた方を見る。)あの辺りか?」

黒川は、凝視している。
遠くからノコノコと川平が歩いてくる。

川平「ここら辺だな……《今のところは…以上ナシと》」
黒川「(凝視しながら)行ってみるか……」

川平と黒川が真っ直ぐ歩いてくる。黒川は、歩きながら気配を感じとりながら川平の姿が見える。川平も黒川を確認し、立ち止まる。

黒川「《あ?見たことない奴だな…》(立ち止まる)」
川平「おっちゃん、ここの人?……何かーーオーラハンパない感じするわーー!」
黒川「(少し覇気を纏わす)そうか?…俺もまだまだイケるかな?」
川平「(飄々と)まぁ、そう〜硬い顔しないで下さいよーー別にここをどうこう何て思ってないですよ。だから……そこどいてください。」
黒川「じゃあ、お前これからどこ行くんだ?」
川平「え?…どこって南ときたら東に行こうかなと思いまして、良いっすか?」
黒川「(じっと見ながら)《悪い雰囲気ではなさそうだが……この状態はあれだな。》まぁいいや、通れば…」
川平「どうも……」

川平が、黒川の横をスーーと歩き少し過ぎたところで立ち止まる。黒川が、振り返り

黒川「ん?……そうだ!もし南区で何か考えてるなら……俺は、容赦しねぇから。」
川平「(振り返る)あら?……何か怖い感じ……(向き直す。)通りま〜〜す。(歩いて行った。)」
黒川「《あいつ……注意して見とくか。》」

少し時間が経ち、場面変更:東区内第2支部外。
成戸が、歩いている。

成戸「ふぅ〜新しい環境への引っ越しは、順調に終わりそうだな。さて、もう一周りするか(周ろうと歩き始めると)《ん?…誰だ……》」
川平「(歩きながら)ここら辺から東区だな。ふーん南区とそんな離れてないな。(うろちょろ見ながら歩いてくる)あれ?(成戸を見つける)お兄さん…誰?……もしかして、ここの人?……そこらの土地さ買収させてもらえない?最終的には東区全体の買収をしたい思ってんだけど…とりあえずここらの買収させてよ。」
成戸「何を言ってる…そんな勝手が許されるか!」
川平「勝手って……別にここらをアンタらが買ってる訳じゃないっしょ!」
成戸「《何だコイツは…》」
川平「はぁ〜時間も勿体無いから…お兄さんどいてな……痛い思いしたくなければ(腕全体に力を入れる)」
成戸「!…《能力者か!》くそ!能力発動(背中からトンボの羽根が生え跳び、長槍を構える)」
川平「ふ!能力者か…しかも跳ぶやつか面倒だが……(腰元から拳銃を手に取る)撃ち落とすまで!」

両者迎撃の構えになる。


次回:2話[成戸明VS川平順]

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