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[ー閉ざされた世界ー]第2話

サソリ・猫(イリオモテ)VS熊(ツキノワ)
(登場人物)
ヒロキ
板屋
熊男

時が経ち、夕方二人が歩いている。

板屋「ふぅ〜あと少し何だが……もう時期、夜だ…(廃スーパーを指差し)あそこで今日は休もう。」
ヒロキ「あ、はい…分かりました。」
板屋「(ボソッと)布団あるかな?」

二人は、中ぐらいの廃スーパーに向かった。その後ろから怪しい影近づいていることは、二人はまだ知らない。
廃スーパーに着いて板屋が布団を持っている。ヒロキも布団を持っている。

板屋「この辺りだな。ここを寝床しよう。後は飯だな。」
ヒロキ「は、はい。」
板屋「(周りを見て)スーパーだったらあるだろう。」

二人は、手分けして食べれそうな物を探しにいった。
少し時間が経ち、なんやかんやご飯見つけて布団がある場所で二人が食べている。

板屋「(パンを食べながら)ヒロキは、本当に能力者じゃないんだよな?」
ヒロキ「分からないですが、そうだと思います。」
板屋「ん〜そうか(チラっとヒロキの顔を見る)まぁ、良いや。」

少し時間が経つ。

ヒロキ「はぁ、ごちそうさまでした。(小さい小袋(2袋)を見て)これ朝食だな。」
板屋「食べ終わったらすぐ寝る準備だ。(手に歯ブラシを持って)歯ブラシあった。(一本渡す)」
ヒロキ「あ、ありがとう…ございます。」

二人は、それぞれ寝る準備をして、お互い床につく。

板屋「(寝ながら)それじゃあ早朝に出るからな。」
ヒロキ「分かりました………おやすみなさい。」
板屋「………おやすみ………」

二人は、寝始める。
夜が更けていく。深夜帯少し経ち、すごく小さな音でガサ!という音が聞こえる。それに、寝ながら板屋が勘付く。

板屋「物音……(ヒロキを見て)こいつは気づいてんのか」
ヒロキ「(反対側を向きながら小声で)板屋さん何ですかね今の音?」

板屋は、寝ながら

板屋「気づいてたのか⁈」
ヒロキ「それが…ここに来る時から気配に敏感になったというか。何なんでしょか?」
板屋「…何だろうな……(またチラッとヒロキを見る)まさか…」

二人は、少しでも休もうと目を閉じ眠りに入る。音を気にしながら
さらに時間が経ち、日がまだ上る前の時間に板屋が起きる。

板屋「ふぁ〜(布団を隅に置く)よいしょと」
ヒロキ「おはようございます。(板屋が置いた所の横に布団を置いて)」
板屋「おぅ、おはよ……(何か気配を感じ)ヒロキ遠くに離れとけ」
ヒロキ「え?(少し困惑したが、察して)分かりました。」

ヒロキは、少し遠くに行く。
ヒロキが、離れたのを確認して板屋が気配のある方を見る。

板屋「近いな……」

遠くから男が歩いてくる。

板屋「普通の…おっさんじゃないよな?」
男「お前…一人じゃねぇだろ⁈あのひょろガリ野郎はどこだ。」
板屋「俺じゃダメか?」
男「は?……弱いやつをぶち殺すのは快感なんだよ〜」
板屋「話しにならねぇな。……お前何かしてる?」
男「はぁ⁈何だお前…舐めんな……(男の身体が変化する。)」
板屋「おっと、能力か。」

男が、変化し終わる。

男「(黒いオーラの元)俺が……この姿になったら誰も止められね。」
板屋「ほぉ〜熊…(見た目で)ツキノワグマか。」
熊男「その通り〜俺は、身体がデカくて強い。お前の身体を潰してやろうか。」
板屋「物騒なこと言いやがって……お前…ここで何人も殺めてんのか?」
熊男「そうだ俺は、ここで無能だと見なした人間を……殺してんだよ。(飄々と)」

板屋が、静かな殺気を放ちながら腕にサソリの一部を実現させる。

板屋「お前、毒は効くかな?」
熊男「はぁ?何ボソボソ言ってん……だ
‼︎

熊男が、勢いよく飛びかかってくる。

板屋「へ〜勢いがすごいね。(熊男の動きを見ながら軽快に避ける構えにかかる)」
熊男「避けても、無駄だ〜〜(空気が歪むぐらいの突進力を見せた。)」
板屋「(ギリギリで避ける)うっとぅ!凄い風圧だな。しかも何ちゅうスピードだ。なぁ?俺の趣味何…だが」
熊男「はぁ?何だ」
板屋「お前何レベ?」
熊男「はぁ……俺は…54だ。(再び勢いよく突進してくる。)」
板屋「おっと、また勢いよく突進してきたな。熊って早えな。」

板屋は、またギリギリで避ける。避けた勢いのまま熊男の身体に針を刺す。

板屋「よし、確実に刺さった…な?あれ」
熊男「何だ?何か痒かったな。」
板屋「あら?刺さったよな。効かなかったのか……いやそんなことはねぇ。」
熊男「俺さまは、毒何て効かねぇ〜」

熊男が、咆哮する。男が、隠れていたヒロキを発見してしまう。そのことに、板屋が少し焦る。

熊男「そこに、いたじゃねぇか…お前からだ。」
ヒロキ「やばっ!」

ヒロキが怯むなか男が向かってくる。そこに、板屋がサソリの尾の部分で交戦する。

板屋「おっと、相手は俺だろ〜よ。」
熊男「邪魔をするな。ウガ
‼︎

板屋が、尾に力を入れ、男を突き飛ばした。板屋が、ヒロキに質問をし始める。

板屋「ヒロキ…お前何かスポーツやってたか?」
ヒロキ「え?急に何ですか?」
板屋「どう何だ?」
ヒロキ「えっと…空手を少しかじる程度」
板屋「空手か……よし、(後ろに回り始めボソッと)今からお前をアイツに思いっきりぶつける。」
ヒロキ「え⁈どういう……」
板屋「いくぞ〜〜おりゃ〜あ。」
ヒロキ「ぬぁ
‼︎
熊男「(気づく)あ!何だ小僧⁈」

勢いよくヒロキが、飛んでいる。
板屋が、叫ぶ。

板屋「ヒロキ思いっきり打ちまかせ。フォローは、するぞ。」
ヒロキ「(心の声)いや、どうすれば……」

ヒロキは、不慣れながら腕を伸ばしてみると、何か身体に違和感を感じる。

熊男「ガキ……無駄だ。(太い腕で払い落とそうとする。)」
ヒロキ「やばっ!ど、どうする……ん?(上げていない腕に違和感を感じる)え…何だ⁈」

ヒロキが、狼狽えていたら太い腕が近くに寄っていた。

ヒロキ「うわぁ〜(壁にぶつかる。)痛て〜でも何だ…あまり……」
板屋「ん?無意識に受け身を取ったか……やっぱり」
ヒロキ「(細かい瓦礫払いながら)はぁ〜(チラッと腕を見る)え⁈これ……肉球⁈(困惑)俺⁈」
熊男「まだ生きてんのか⁈覚悟せいや
‼︎(男が突撃してくる。)」
板屋「来るぞ
‼︎気をつけろ」
ヒロキ「うわぁ……(男がもう近くに来ている)」
熊男「(鋭い爪で)グワ
‼︎
ヒロキ「あれ?動きが…何となく分かる。」

ヒロキが、熊男の攻撃を軽快に避ける。避けるたびに熊男が激昂しながら攻撃をしてくるが、ヒロキは何やかんや避ける。

熊男「はぁ〜はぁ〜何で当たんねぇ〜。グゥー(腕に力を込め始める。)」
ヒロキ「やば!」

後ろから声が聞こえる。

板屋「(少し形態が変わっている)うりゃ〜(勢いよく尾の針を男に刺す。)」
熊男「うお〜〜
‼︎何だ刺さった〜」
板屋「簡単なことだ、お前の柔らかい部分に刺したんだよ。案の定刺さったな。」
熊男「ぐぅ〜あぁ〜(顔色がだんだんと変わってくる。)」
板屋「さぁ〜毒はどんぐらいで効いてくるかな〜?ヒロキ来れるか?」
ヒロキ「は、はい。」

ヒロキが、近づく。
少し時間が経ち、毒で完全に動けなくなり熊男の身体からふわふわと光る何かが飛んでいる。その光が丸く固まりだす。
板屋が、説明をする。

板屋「ヒロキ…この光はこいつの経験値だ…時間が経てば丸い固まりになる。(話している間に固まりだす)」
ヒロキ「そう何ですか?」
板屋「…この経験値はやるよ。」
ヒロキ「は、はい……(男のところに恐る恐る行き丸く固まった玉を手に取る)これが…(見ていたら玉がヒロキの身体に入り込む感覚になる。)うわぁ!」
板屋「取り込んだな…ヒロキ利き手を」
ヒロキ「は、はい……(利き手の手のひらを出した途端モニターのようなのが出てきた)え⁈」
板屋「お、出た…やっぱり…それが出たということはお前は何らかの能力を持ってんだ。調べられるぜ。」
ヒロキ「え?調べられるだ…(モニターをいじる)あ、あった…イリ、オモテ、ヤマネコ…え、猫⁈」

ヒロキが、軽く困惑しているなか、板屋が話しだす。

板屋「まぁ〜能力は自身を鍛えたり、経験値を貯めていけば強く育つようだから自分が持った能力をどう使うかは自分次第…」
ヒロキ「はぁ〜はい。」
板屋「さて、少し遅くなったが、知り合いのアジトに向かうか?」
ヒロキ「そうですね……」
板屋「朝から疲れた〜〜」

二人は、再び歩き始めた。


次回:第3話[安息場到着。〜東区防衛部〜]


筆者の声「長くなった。次回3話は、出来る限り短めに書きます。」

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