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[ー閉ざされた世界ー]第8話

[東区防衛第1支部襲来。]
(登場人物)
支部長:池見康則(いけみやすのり)
補佐:安藤栄徳(あんどうえいとく)
襲撃者(野党A・B・C)

とある東区の中心にある廃校。
その建物の中から男が出てきた。

池見「ふぁ〜〜今日も天気は良いな〜」

池見が、何かぼやいていると、後ろから安藤が走ってくる。

安藤「康さん。本部から。」
池見「おぅ、何だ。」
安藤「本部からは……南の悪童と本格的に喧嘩をするそう。」
池見「喧嘩ね…俺たちは何するって言われた?」
安藤「まぁ〜ひとまずは様子を見るらしいから。俺たちは……いつも通り支部を守ってるか。」
池見「そう…だな、南区の出方が少しでも分かれば本部に知らせようや。」
安藤「あぁ。」

二人は、アジトに戻って行った。
少し日が経ち。池見は、同じように外にフラッと現れる。

池見「ふぁ〜本当に天気は良いんだよな。……ん?アイツら誰だ?」

フラッと安藤が寄ってくる。

安藤「康さん、飯出来たってよ。ん?どうした?」
池見「栄徳…住民たちを頼むよ。」
安藤「どういう…(奥をチラッと見る)あ……分かった……気をつけろ。」
池見「分かってるよ。」

安藤は、アジトに戻る。
池見は、いなくなったことを確認した後、目の前にいる奴らにフラットに丁寧に話しかけた。

池見「どうも〜〜東区防衛第1支部に何か御用でしょうか?」

池見を見た野党の一人が

野党B「アニキ!何か弱そうなのがいますよ。」
野党A「ん?……本当だ弱そうだ。おい!(野党Cに)アイツ殺ってこい。」
野党C「はい!(意気揚々と力一杯能力を発動する)カァーー」

野党Cが、カラスに姿を変える。それを見て池見がボソッと

池見「ほぅ〜能力者か…残りもそうだよな〜たぶん…それにしても…まんまカラスになったな。」
野党C「カァー!何ボソボソ言ってんだ〜〜」

野党Cが低空飛行で突撃してくる。その突撃をスンっと避ける。

池見「おっと、低いね〜(池見が、ボソッと言ってる後ろから)ん?」

後ろから野党Bが低空飛行で突撃してくる。その突撃をまたスンッと避けるが、少し額に傷がつく。

池見「おいおい……またカラスか…どういうこった。」

池見が色々考えていると、また遠くから低空飛行で野党Aが飛んでくる。

池見「ん?(気配を感じて)よっと(避ける。)お?またカラス?……お前らの能力って三人共。」
野党A「(スッと立ち止まり)そうよぅ!ただ種類が違うカラスだがな。」
野党B「相手は、何されてるかも分からず殺られる。」
野党C「俺たち」
野党B「最強」
野党A「無敵」
三人「野党三人衆
‼︎……チーム鴉‼︎

池見は、ん?って顔をしている。

野党C「兄貴アイツ俺たちに圧倒されてますよ。」
野党B「そらそうだ、圧倒されねぇ奴はいない。」
野党A「降伏してここを明け渡すなら許してやっても良いぞ。」

野党Aの言葉を聞いた途端、池見の表情が変わる。

池見「明け渡せ…はぁ〜こんな天気の良い日にしょうもないこと言ってんじゃねぇよ。」

池見は、少しグッと力を込める。
野党たちの前から急に消えた。

野党B「あれ?アイツいなくなりましたよ…アニキ、チャンスですよ。」

野党Bが、一歩前に出た瞬間頭上から落ちてきて野党Bの身体を持ち上げた。

野党B「あ?あれ?浮いてる……何で〜〜」
野党A・C「え〜〜」
池見「おいおい勝手に支部に近づかないでくれるか(持ち上げた野党Bを2人がいる方に投げ飛ばす。)」
野党B「ありゃ〜(2人にぶつかる。)」
野党A「ぐぅ!やっぱり能力者か……しかもあの羽根」
野党C「何すか?アニキ」
野党A「お前…鷹か」
池見「あ?そうだけど、まぁ〜もう少し形態変えられるけど……お前らにはこれで良い。後、種類は、大鷹だ。」
野党A「舐めやがってお前ら行くぞ!」
2人「はい
‼︎

3人が、飛び始める。それを、見て池見が3人に質問をぶつける。

池見「お前ら…南区の荒谷とは関係あるか。」
野党A「(遮る)何を言ってやがる〜〜行くぞ
‼︎(3人が、飛びかかる。)」
池見「おいおい…だから……南の荒谷とは……関係あるのかって聞いてんだよ。」

スン!スン!と軽々と避ける。

野党B「なぜ当たらない。」
野党C「何故だ。」
野党A「ぐぅ!お前ら……あれやるぞ。」
2人「はい!」

3人が、何かする前に池見が少々大きめに

池見「だから、お前ら南区と関係あるのか〜。」
野党A「は、南区……あぁ〜そうよ。南の木田さんの命によってこのアジトを襲撃してんだよ。」
野党C「そうだ。」
野党B「俺たちは、強くて優秀な部下だからな〜。」
池見「ふ〜〜ん……それだけ聞けたら十分だな……じゃあ容赦なく行こうか?」
野党A「何をブツブツ言ってやがる……お前ら
‼︎
2人「はい
‼︎

3人は、低空飛行の状態で池見に向かい始める。

野党三人「三・位・一・体‼︎
野党A「これは、為替ねぇぞ〜〜
‼︎

池見は、3人を見ながら

池見「ふ〜〜ん3人横並びで突撃してくるのね……しかも少し圧はあるが…まぁ、行けっかな。」

池見が、ボソボソ言ってる間に、安藤が後ろから棒を持って現れる。

安藤「康さん、如意棒忘れてるよ〜〜(ポンっと投げる)」
池見「(振り向かず)おぅ、サンキュー(スンっと取る)よっしゃ〜
‼︎

池見は、バッティングの構えをする。さらに、力を込めると棒に力が入る感覚になる。

野党三人「カァーーー‼︎
池見「お前ら3人には何の恨みはないが…襲撃してきたんなら仕方ないよな
‼︎………鷹の…爪‼︎

池見は、棒を振り、野党三人衆の身体に振り上げる。三人衆は、仲良く飛ばされる。
池見は、飛ばされる3人に叫ぶ。

池見「今回は、峰打ちで許すから……また来たら…容赦しねぇからな〜〜!」
野党三人「(飛ばされながら)わぁ〜〜〜」

池見は、力を抜き、安藤の方を向きアジトに歩き始める。

池見「ふぅ〜疲れた。」
安藤「康さん…連絡どうする?」
池見「ん?……あ〜そうだな〜今んところちょっとした襲撃があっただけだしな。異常はないって伝えるわ〜」
安藤「分、分かった。」
池見「でよ!安藤!」
安藤「ん?」
池見「(棒持ち上げて)これは
‼︎……如意棒じゃないから‼︎
安藤「あぁ……分かってたよ〜でも……如意棒ぽいし…」
池見「如意棒じゃないから
‼︎

2人は、わちゃわちゃしながらアジトに戻っていった。


次回:第9話[田村英次VS木田類]

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