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京都新聞杯 2022 危険な人気馬

人気上位馬4頭の考察

ブラックブロッサム
父キタサンブラックは同条件においては4頭しか出走例はありませんが、そのうちの1頭が勝利を収めていますが、その1頭がブラックブロッサム。今回と同条件の大寒桜賞を制しています。母父は欧州型ノーザンダンサー系のOrpen(オーペン)。現役時代は1200mを2勝した短距離馬。配合だけでみると短距離馬なのか?という感じはしますが、同じサンデーサイレンス系×Orpenの配合で菊花賞や有馬記念を制したりなど中距離で活躍したサトノダイヤモンドという例もあるので、中距離でも対応。また半妹のポレンティアは2400mの1勝クラスを勝利するなど中距離で活躍しているのでスタミナには不安はないと見てます。
前回大寒桜賞は新馬戦どうように先行策。直線では抜群の手応えで上がり最速の末脚を繰り出し後続を8馬身突き放す圧勝。相手関係に恵まれたということも事実ではありますが、能力があるからこそのパフォーマンスで前走よりもメンバーレベルが上がったとしても対応は可能ではないでしょうか。
今回は開幕週に行われるレースに出走ということで良馬場に対応できるかどうかがカギでしょう。前走は稍重。新馬戦も良馬場発表ではありますが、開催10日目のレースで馬場は傷んでました。力のいる馬場は克服しているので、良馬場のスピード勝負に対応できるかどうか?これまでのキタサンブラックの産駒は瞬発力勝負に強いタイプが多くスピード決着にも対応できるタイプを多数輩出。同馬もこのタイプに該当なら好走できるでしょう。鞍上はDレーンを確保。先週は来日しての初騎乗ですが15回騎乗して3-3-2-7と好成績。名手を背に重賞初制覇は期待できる。

ポッドボレット
父ジャスタウェイの同条件の成績は勝率4% 複勝率9%とかなり低い数値。その父ハーツクライは複勝率32%を叩き出すなど高い好走率を叩き出しているだけに不思議な感じはします。ポッドボレットは中京コースは初の出走。同じ左回りの東京で2着の実績もありますが種牡馬成績で判断すると馬場替わりにはマイナスかもしれません。
前走すみれSは2番手を追走。直線では上がり34.4の上がり2位の末脚を使って前を走るレヴァンジルを差し切って勝利。勝利したレヴァンジルは青葉賞で1番人気に推された実力馬。3着ヴェローナシチーは京成杯3着、若葉Sで2着の実力馬。このメンバー相手に勝ちきっているので評価できる内容だったと思います。2番手から長く脚を使い、逃げるレヴァンジルを最後の最後で抜き去ったレースぶりはいかにも長距離向きという印象でした。デビューから安定した走りを見せている堅実派。馬券外は京都2歳Sの4着のみと大崩れはなし。初勝利に3戦を要してますが2戦目はフラワーC3着のシンティレーション、初勝利のレースではアーリントンCで2着のタイセイディバインなど着実に地力をつけているので、今なら重賞でも通用するのではないでしょうか。脚質は先行タイプ。昨年の中京開催の京都新聞杯は逃げたルペルカーリアが粘って2着、1着レッドジェネシスは4コーナーで捲って5番手から押し切って勝利と先行馬有利のレースなので脚質も問題ないでしょう。鞍上は前走に引き続き福永騎手。中京では好成績を残してますし、音階人気になっているリアドではなくこちらを選択したということは、勝てるチャンスがあると判断しての事と判断すると更に好走の期待はできる。

リアド
父ディープインパクトの同条件の成績は勝率14% 複勝率30%と高い数値。過去5年で138回レースで走ってこの実績なら信用は高い。昨年は同産駒のレッドジェネシスが勝利。母父は米国血統のTiznow(ティズナウ)。レッドジェネシスも母父は米国血統のStorm Catで配合としては似たタイプになります。兄弟は1600mから2000mで活躍するスピード馬。同馬もこれまでの実績では1800mまでで2000m以上では実績なし。2200m以上の距離延長はプラスとは言えない。
前走の毎日杯はスタート良く3番手までいくもスタミナ温存と判断したのか下げて中団での追走。道中追走に苦労していたのは距離短縮の影響で1800mのペースに苦労したことも影響したように見えました。直線では追い出すも伸びを欠き5着に敗退。4コーナーの手前で躓いて、そこからのめるような感じになっていたので荒れた馬場では踏ん張り切れないところも見受けられた。兄弟は馬場不問タイプで馬場悪化も問題なかったのですが、リアドはトビの大きい走りだけに脚元が緩んでしまっては力は発揮できなかった。デビューから2戦は上がり1位の末脚を繰り出せていたのですが前走は不発。それだけに中京の開幕週の馬場で走れるのはプラス。また不器用なタイプなのか細かい出し入れが苦手のようで若駒Sでは1枠1番の最内枠が影響し直線途中まではもがくところもあり。内枠に入ると不安点もあるので中から外枠に入る方が有利に働くかもしれない。

アスクワイルドモア
父キズナは同条件では34回の出走がありますが勝ち馬なし。複勝率はかろうじて26%と30%近い数値を出しており馬券内は期待できるかもしれません。その父ディープインパクトが高い数値を叩き出しているだけに意外な結果ではあります。母ラセレシオンは現役時代ダートで活躍、1700mを中心に走ったスピード馬。2200mへの距離延長はマイナスに感じますが、母の兄ペルーサは青葉賞1着、日経賞2着など長距離で走ったステイヤー、また母系に欧州型ナスルーラ系のブラッシンググルームがいるなどでスタミナは十分のため長距離を走るだけに下地は十分にあると思います。
前走きさらぎ賞は中団より後ろで競馬。内側をそつなく運べたのですが直線では進路が取れず直線中団まで外を回すロス。前が開いて追い出すも届かず4着。最後は上位3頭よりも伸び脚があったので勿体無いレース。力負けではない。2走前のホープフルステークスも10着に敗退ですが落鉄しており力を出せずと運のないレースが続いている。少しズブいところもあるため2000m以下のスピード戦よりは2200mの中距離の方が向いている可能性もあり距離延長はプラスになるでしょう。今回はデビューから6戦は武騎手が騎乗も今回から岩田望騎手へ乗り替わり。過去3年のデータでは勝率が唯一10%を超えているのが中京競馬場の勝率11%。単勝回収率も93%と高い数値を出しているので、今回の乗り替わりはプラスになると見てます。

フリーランスの競馬予想家。37歳からYouTubeに主戦場を移しJRAの重賞の解説配信活動を開始。血統をと過去走から馬の特徴を判断し予想。現在は週明けは「人気上位馬の考察と危険な人気馬」週末は最終予想をアップ。お仕事の相談はtwitterのメッセージまでお願いします。

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