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青葉賞2022 危険な人気馬

人気上位馬4頭の考察

◯レヴァンジル
父ドゥラメンテの東京芝2400mの成績は勝率8%と低い数値ですが、連対率は33%、複勝率に関しては42%と高い数値を叩き出しており、数値で見ると馬券に絡む確率は高そうですね。青葉賞としても昨年の2着馬キングストンボーイを輩出。ここ3年はキングカメハメハ系産駒が好調で4頭が好走し2頭が勝利。元々はディープインパクト産駒が強いレースだったのですが近年は傾向が変わってきているようです。同馬はキングカメハメハ系×ノーザンダンサー系の配合のため19年1着のリオンリオンと似たタイプ。青葉賞と相性の良い血統を保持している点はプラスになりそうです。
前走すみれSはこれまでと違い逃げの競馬。最後の直線では首差に敗戦も後続には2馬身差以上離しての2着。1着ヴェローナシチーは次走の若葉Sで勝利しているため納得結果。今回の東京2400mは2走前の ゆりかもめ賞で勝利した相性のよいレース。超スローペースで逃げたポッドボレットのペースで厳しい展開となったが最後はゴール前でキッチリ差し切る強い競馬。タイム差なしの接戦ではあったのですが着差以上の強さを感じたレース。3勝クラスでは弥生賞の勝ち馬アスクビクターモアとタイム差なしの2着に好走するなどもあり能力関しては重賞で好走するだけの能力は十分にあると判断してます
鞍上はDレーンに乗り替わりで鞍上強化。去年はコロナの影響で来日できなかったんですが20年の来日でも好成績の残して20年の青葉賞ではフィリオアレグロで3着。東京コースを中心に騎乗し実績残していたので期待できると思います。

◯ダノンギャラクシー
父ディープインパクトの同条件の成績は勝率14% 複勝率は34%、単勝回収率も116%と高い数値。連対率、複勝率はドゥラメンテ産駒より劣りますが、過去5年で270回の出走回数に対しこの数値は驚異。東京芝2400mでは最も信用のおける種牡馬と言っても過言ではない。青葉賞としても過去10年で3頭の優勝馬を輩出。ここ3年では母父として昨年の優勝馬ワンダフルタウン、19年はピーワンパラディが2着に高そうと影響力を示している。母父は欧州型ミスプロ系のキングカメハメハ。父、母父は逆ですがワンダフルタウンと同配合になります。青葉賞としてディープインパクト産駒は10頭好走してますが大半は母父が欧州血統。同馬もこの点が該当しているので有利に働くでしょう。
前走は今回と同条件の未勝利戦に出走。中団より後ろのポジションにつけ4コーナーに入っても動かず直線勝負に持ち込む。坂を登ってからは一気に伸びてごぼう抜きで1馬身差以上の差をつけての快勝。タイムは2.29.8と平凡ではありますが、直線で叩き出した上がり最速の末脚33.8は本番で大きな武器になるでしょう。デビュー戦は行き脚がつかず後方からの競馬で届かず敗退。ゲート内でキョロキョロと回を見渡し落ち着かない様子。直線でも途中でヨレたりなど気性面の幼さも目立ったレース。おそらくデビューからシャドーロールをつけての参戦を考えるとあまり集中力のないタイプなのかもしれません。ただそれでも2着にきてたので素質はあるなと思ってはいたのですが、年を明けて気性面も成長したんでしょう。スタートから落ち着いて競馬できていたので、前走のように集中して走ることができれば好走は期待できるのではないでしょうか。ジャパンカップ、オークスで好走するなど東京2400mに強かった全姉のデニムアンドルビーということで血統面でも期待できそうです。

◯ジャスティンスカイ
父は新種牡馬のキタサンブラック。現役時代は長距離を中心に好走したんですがその影響は産駒にも伝わっており距離が伸びるたびに好走率上がる傾向。2400m以上ではこれまでの出走例は1頭しかいないため判断の難しいところですが、1800m以上では勝率20%を超える数値を叩き出しているので前走からの距離延長はプラスになる可能性はありそうです。先週フローラSではキタサンブラックの2頭が馬券外に敗れたんですが、牡馬と牝馬では適性距離が違ってまして牝馬は1600mのマイルを中心に活躍に対し牡馬は1800m以上で好調。また瞬発力に長けたタイプも多く左回りのコースに強いタイプが多いのも特徴。ジャスティンスカイもその影響か前走の東京2000mの1勝クラスで勝利を収めています。
前走東京芝2000mのフリージア賞に出走し勝利。父と同じでスタートの良いタイプで難なく前につけると直線では残り1ハロンを過ぎる前に先頭に立つとそのまま押し切って勝利。先行馬ながら上がり33.9を叩き出すなどレース内容も光るものあったと思います。デビュー当時から500kgを超える大型馬だったのですが年を明けて更に成長。雄大な馬体、踏み込みの強い走り方、先行し押し切るレース運びは父を彷彿とさせます。生井ノックスよりもジャスティンスカイの方が父によく似ている。ただこれだけ馬体が成長しても直線ではまだフラつく場面も見られたので気性面は成長途中。前走が2月のレースでそこから2ヶ月近く経っているので、前回から更に成長を期待している可能性もあるかもしれません。今回は前走からの距離延長となりますがキタサンブラック産駒の牡馬の現時点での特徴は距離延長は勝率10%超え、さらに400m以上の延長では13.3%と高い数値を出しており前走よりも更に期待できる。

◯ロードルゼル
父はディープインパクト、母はキングカメハメハということでダノンギャラクシーと同配合。ただしダノンギャラクシーの母未出走ですが、母の姉は有馬記念3着、エリザベス女王杯1着など牝馬ながら長距離で活躍した中距離馬でスタミナが豊富。対してロードルゼルの母エンジェルフェイスはフラワーCやニューイヤーSなど1600mから1800mで活躍。母の姉キャトルフィーユもクイーンS、中山牝馬Sなど1800mを中心に活躍。血統面で判断するとダノンギャラクシーよりはスピード値の高い配合となっています。2400mは少し長いかもしれない。
前走水仙賞は3番手を追走、直線では上がり最速の末脚を繰り出し勝利。前を走っていたオウケンボルトが先に先頭に立ち押し切りを図る展開となったのですが、ロードルゼルも更に早い脚を使ってゴール前で差し切り勝ち。着差はわずかですが内容は強いものだった。2歳の未勝利戦でも中団で我慢できており、レースぶりが安定してまして気性の良さというのは大きな武器。距離が伸びても落ち着いて競馬できているので、2400mへの距離延長も問題ないでしょうし大崩れというのもなさそうですね。また前走プラス12kgと大きく増やしていたのですが勝ち切っているので成長分と見て良いでしょう。5月生まれなので成長は遅いでしょうから前走の2月のレースから更に成長し出走してくるかもしれません。先ほど血統面で上げた通り長い距離を走る配合ではないので距離の心配もあったのですが、前走の2200m、馬力の必要な中山という条件でも余裕で差し切って勝利しているのでスタミナに関しては心配ない。走った3戦は全て上がり35秒台のため瞬発力タイプではなさそうですが、青葉賞は瞬発力ではなく持続的にスピードを繰り出せるタイプが有利なので脚質としてもプラスになるでしょう。水仙賞から参戦となりますが、2013年に同様のローテで参戦し優勝したヒラボクディープという例もあり。鞍上は今年重賞で好調の川田騎手への乗り替わりとなりますがデビューから2戦コンビを組んでいるので、その点も問題なでしょう。

▼前走条件戦を勝利もスタミナに不安のある素質馬とは!?

フリーランスの競馬予想家。37歳からYouTubeに主戦場を移しJRAの重賞の解説配信活動を開始。血統をと過去走から馬の特徴を判断し予想。現在は週明けは「人気上位馬の考察と危険な人気馬」週末は最終予想をアップ。お仕事の相談はtwitterのメッセージまでお願いします。

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