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2018年J1第24節 川崎フロンターレ対ベガルタ仙台 プレビュー「ミスマッチを作り出す攻撃、ミスマッチを減らす守備」

2018年J1第24節、川崎フロンターレの対戦相手はベガルタ仙台です。この試合のポイントを、Fooball-labのデータを元にして紹介します。

川崎フロンターレの攻撃を逆手に取るベガルタ仙台の守備

1点目は、ベガルタ仙台の守備に対して、川崎フロンターレがどう攻略するかです。

ベガルタ仙台は川崎フロンターレと対戦するときは、中央のDFとMFにマークをつけ、川崎フロンターレの攻撃が中央が多いことを逆手に取って、中央にボールを集め、ボールを奪おうとします。

川崎フロンターレはベガルタ仙台の守備に対して、毎回苦戦しています。苦戦している理由は、ベガルタ仙台のFWが上手くパスコースを切って、サイドにパスを出させないように工夫していること。そして、中央で待ち構えるMFの守備が上手く、ボールをキープするのも簡単ではないからです。

ベガルタ仙台の守備を支えているのが、タックル数です。football-labでは「タックル数」とは、以下のような定義で記録されています。

相手プレーヤーがコントロールしているボールを、身体あるいはボールへの接触によって、足下から離すプレー

ベガルタ仙台は1試合平均のタックル数が、23.3回でリーグ2位。相手のボールを積極的に奪いにくるチームであることが読み取れます(ちなみにリーグ3位は川崎フロンターレの22.6回です)。

ただタックル数が多いにもかかわらず、1試合平均の警告数は0.7回でリーグ18位と最小。いかにクリーンで、激しい守備をしているか読み取れます。ベガルタ仙台は相手のパスをカットする「インターセプト」の回数は、1試合平均で1.4回でリーグ18位と最も少ないことから、相手にボールを持たせてから奪う守備をしていることも読み取れます。

なお、オフサイドの数が1試合平均1.6回でリーグ14位と、DFの位置を相手ゴールに近づけて守るチームではなく、ある程度自陣に引き込んでボールを奪うことが多いのも、ベガルタ仙台の守備の特徴だと思います。

ポイントになる阿部と家長の動き

川崎フロンターレに求められるのは、相手の守備を「むしろどう逆手に取るか」だと思います。中央でボールを奪おうとしているからこそ、サイドをどう活用するのか。マンツーマンでマークしてくるので、マークされない選手がどうボールを受けるのか。ここがポイントになってくると思います。

攻撃のポイントは、いかに阿部と家長がペナルティエリアの角のあたりでボールを受けるか、だと思います。最近の川崎フロンターレの攻撃を見ていると、中村が中央ではなく右サイドに下がり、空いた中央のスペースで家長や阿部がボールを受け、ボールを相手陣内に運んでいます。

川崎フロンターレの試合を2012年から見ていますが、中村が中央を空けたとき、サイドのMFが上手く中央に入ってボールを受けれるかどうかというのは、ずっと課題にしていました。2017年シーズンに阿部と家長が加入したこと、そして、鬼木監督が就任してから、ずっと最適解を探し続け、ようやくタイミングや受ける場所について、噛み合うようになってきました。

この試合は、守田、大島、中村の3人にマンマークがつくことが予想されるので、家長と阿部がいかにボールを受けるのかがポイントになると思います。そして、家長と阿部がボールを受けようとしたとき、ベガルタ仙台のDFが前に出てきて、ボールを奪おうとするのか。それとも、奪いにこないのか。ここが試合のポイントになると思います。

ミスマッチを上手く活用するベガルタ仙台の攻撃

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2018年J1第24節 川崎フロンターレ対ベガルタ仙台 プレビュー「ミスマッチを作り出す攻撃、ミスマッチを減らす守備」

西原雄一

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スポーツコミュニケーター| JSAA & HiVE実行委員 | noteでスポーツコラム連載 | noteサークル会員限定トークイベント運営 | note公式「スポーツ記事まとめ」管理人 | スポーツを軸にした、個人、組織、コミュニティの支援が得意 |

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