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リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン 第21節 バレンシア対ビジャレアル レビュー「まだ希望は残されている」

リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン 第21節 バレンシア対ビジャレアルは、3-0でバレンシアが勝ちました。

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今回は以下のようなテーマで書いています。

1.選手の差ではなく、準備の差
2.問題を改善しようとして、違う問題が発生
3.まだ希望は残されている

選手の差ではなく、準備の差

この試合の勝敗を分けたポイントは、前半4分のバレンシアの先制点です。僕は、前半10分までの間に得点が入る要因としては、両チームの実力の差というよりは、試合に対する準備の差だと思っています。試合を通じて、バレンシアとビジャレアルの両チームが、いかにこの試合に向けて準備してきたか。その差は歴然としていました。

バレンシアは試合を通じて、迷いなくプレーし続けました。ビジャレアルのDFがボールを持てば素早く距離を詰め、選択肢を減らし、何度もボールを奪ってみせます。ボールを奪ったら、空いているスペースを活用して素早くゴール前までボールを運び、シュートチャンスを作り出しました。

ビジャレアルもボールを保持する技術に優れたチームなので、バレンシアの強度の高い守備を外す場面もありました。ただし、外せたのは、チームとして意図したプレーで外せたのではなく、相手がミスしてくれたり、選手の技術によるものです。

両チームの選手たちに、実力の差は点差ほどなかったような気がします。今シーズンの両チームの取り組みの差ではないか。そう感じました。

問題を改善しようとして、違う問題が発生

このままだと、ズルズルと降格してしまうなぁと思っていたら、ビジャレアルは監督を解任。後任に2018年12月に解任したカジェハ氏を復帰させたと発表しました。

会長自ら会見に臨み、この決定を発表したことが、今回の決断の重さと、トップチームのマネジメントがいかに機能していなかったかが分かります。

正直、ベストな選択ではないと思いますが、このままシーズンを戦うよりはマシだったと思います。

ビジャレアルは第6節まで2勝2分2敗と、まずまずの結果を残していました。ところが、第7節以降は1勝7分7敗と全く勝てなくなってしまいます。いま振り返ると、転機となった試合はこの試合ではないかと思います。

ビジャレアルがシーズン序盤から抱えていた課題は攻撃です。得点が奪えないため、勝ち点3を獲得出来ないという試合が続いていたため、カジェハ監督は得点を奪うために、ゴール正面からの攻撃の割合を増やすことを選択し、チームオーガニゼーションや起用する選手を変更しました。

ところが、この選択が裏目に出ました。攻撃を改善しようとするばかり、ボールを奪うアクションや、ボールを奪われた後に素早く守るべき場所に戻るアクションが遅くなり、相手チームにボールをスムーズに運ばれるようになってしまいます。

「上手くいかなければ元に戻せばよい」と思っていたかもしれませんが、少しずつシーズン当初は保たれていた守備の強度や連動性が失われ、失点が増えていきます。得点はかろうじて1試合平均1点をキープしていますが、失点は1試合平均1.38と、本来のチームの強みすら失われていきました。

カジェハ監督を解任したのは、チームの強みを取り戻すためだったと思うのですが、後任のルイス・ガルシア監督は、外から見ている限りは、何の策も授けることができなかったように見えます。

そして、2018-19シーズンのビジャレアルを振り返る上で、象徴的な出来事が起こります。

詳しくはレビューを読んで頂きたいのですが、アディショナルタイムにフォルナルスの軽率なプレーで勝ち点2を失います。この試合がルイス・ガルシア監督とってはリーグ戦初戦でしたが、この試合で勝ち点2を得られなかったことが、その後のチームのマネジメントに大きな影響を及ぼしたと思います。

そして、ヘタフェCF戦では、アディショナルタイムにエカンビが適当に蹴ったようにしか見えないキックでPKを失敗し、勝ち点1を失います。本来PKを蹴るべきはカソルラだったと思うのですが、適当に蹴らせた時点で、監督のマネジメントは機能していなかったのだと感じました。

まだ希望は残されている

ビジャレアルにとって不幸だったのは、GKのアセンホと、MFのカソルラという、チームがどんな状況であっても、素晴らしいパフォーマンスを披露できる技術の持ち主がいたことかもしれません。

第17節のレアル・マドリー戦では、カソルラの魔法が勝ち点1をもたらしましたし、アセンホのビッグセーブがなければ、もっと失点は増えていたと思います。

ここ数試合は、ビジャレアルの試合を見ながら、「僕ならどうするか」ずっと考えていました。残り試合は16試合。もう目標は残留しかありません。

僕なら、チームで最もコンスタントにプレーできる、アセンホとカソルラの2人を中心にチームを組み立てます。この2人がプレーしやすい環境を提供してあげること。それが、勝利につながる最善の策に思えますし、それでダメなら諦めもつきます。

監督に戻ったカジェハは、1ヶ月間チームから距離をおいていたので、もしかしたら、これまでとは異なる解決策を見出しているかもしれません。

繰り返しになりますが、監督交代と後任監督に選んだ人物は、ベストな選択ではないと思います。でも、監督交代しないで、このまま戦うよりはマシでした。チームのガバナンスは、かろうじて機能している。僕はそう感じています。

ここから立ち直るのか、それともズルズルと進んでしまうのか。前節のレビューで「勝負の3試合」と書きましたが、文字通りそうなりそうな気がしております。楽しみです。

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リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン 第21節 バレンシア対ビジャレアル レビュー「まだ希望は残されている」

西原雄一

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スポーツコミュニケーター| JSAA & HiVE実行委員 | noteでスポーツコラム連載 | noteサークル会員限定トークイベント運営 | note公式「スポーツ記事まとめ」管理人 | スポーツを軸にした、個人、組織、コミュニティの支援が得意 |

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