「恋ができない40代が運命の人をみつける17の方法 LOVE RULES」を読んだ

こんにちは、ライターの仁科友里です。

私は現在、主婦の友社さんが運営するサイト、OTONA SALONEさんで芸能人サマの褌で相撲を取る「オンナの生きざま」を連載させていただいていますが、そちらの中の超人気企画・浅見悦子編集長の婚活記が「恋ができない40代が運命の人をみつける17の方法 LOVE RULES」(主婦の友社)として出版されました。


浅見さんは2018年の12月に「40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活」を出されていますから、今回のものはシーズン2突入と言っていいでしょう。

70年代生まれの女子たちは、騙されてきた!

ワタクシ事になりますが、2015年に私は「間違いだらけの婚活にサヨナラ!」(主婦と生活社)を上梓しています。なぜこの本を書いたかというと、自分が結婚した経験や、長く続くカップルを見ていて、「あれ、今まで教わってきたこと、だいたいウソじゃね?」と思ったからなのです。

浅見さんと私はほぼ同世代ですが、この時代の女子たちは、ともかく男子を立てろ、従順たれと教えられてきたと思います。まぁ、この時代は男性ひとりの収入で妻子を養えましたから、それならかわいくておとなしい子に身の回りの世話をやいてほしいと思ってもしょうがないとは思います。

そのせいか、女性誌の「ボクたちは女のコのここを見ている!」という企画では、「脱いだ靴をそろえたり、サラダを取り分けたりする家庭的な子にグッと来る」と書いてありましたが、別に私がせっせと取り分けても、男性陣は全然グっと来た感じは皆無。

女性誌には「浮気症な子はどんなにキレいでも、本命にはしないね」と書いてありましたが、実際は遊びまくってる女子のことを男子が「心がキレい」とか「性格がいい」ということはよくありました

浮気症が嫌いなはずなのに、そういう子を「いい」という例は、芸能界においてもちょくちょく見受けられます。

俳優・石田純一と長い期間不倫をしていた長谷川理恵。不倫は犯罪ではありませんが、ほめられたことではないでしょう。現在、長谷川は実業家男性と結婚していますが、その男性にプロポーズされたときに渡された指輪を見て、「(ダイヤが)小さい」と口走ったそうです。精神的にショックを受けた男性は吐血してしまいます。男性が心をこめて用意したダイヤを「小さい」と言うことは、男子を立てるという意味では間違っているはず。しかし、二人は結婚し、お子さんももうけて円満に暮らしているようです。

山本モナも同じような感じです。代議士との京都不倫旅行を撮られて、報道番組のキャスターを降板せざるをえなくなります。その後、違う番組にキャスターとして返り咲きますが、今度は妻子持ちの野球選手とラブホテルに入っていくところを週刊誌に撮られてしまいます。再び番組を降板し、芸能界も引退したモナですが、一般人男性と結婚してお子さんにも恵まれ、今やブログで#パパお誕生日おめでとう#いつも家族のためにありがとうなどとぬけぬけとお書きになっている。よそ様の家庭にひび入れたことは、きれいさっぱり忘れたと思われます。

仕事がデキる女性は、婚活もうまくいくと思うワケ

若いときなら、「オトコって見る目がない」とバカにしたと思いますが、私自身がフリーランスで仕事をするようになって気づいたのです。たぶん、オトコはメリットでモノを見てるんだなと。

性別で決めつけることはいけませんが、一つの傾向として、女性は「すべておいて100点を目指す」「100点に近い人が、いいオンナ」「男性はいいオンナを好む」と捉える傾向があるのではないでしょうか。

それに対し、男性は「メリットがある人」を好むのではないかと思います。具体例をあげると、売れている営業マンがいたとします。この人が挨拶をしないなど社内の人に対する態度が悪かったり、事務手続きをおろそかにしたら、女性陣はいい評価をしないと思うのです。


しかし、「誰よりも数字を稼いで、会社に貢献してくれるというメリットがある」とみなすのなら、他のことなどどうでもよくなるはずです。営業マンが商品を売ってくれないと、会社つぶれちゃいますから。


70年代生まれは、婚活は恋愛の先にあるものと教えられ、仕事ができるとモテなくなると言われてきました。しかし、男性がメリットで女性を判断しているとしたら、婚活ってむしろ仕事と一緒なのではないか、仕事がデキる人のほうが有利なのではないかと思うのです。

プラスして、今は男性が女性のためにお金を出すのを渋る時代ですから(年収が高い男性ほど、けっこうはっきりイヤと言うみたいですね)、仕事ができる(年収が高い)ことは、婚活の成否を握っているのではないかと思います。

40代の婚活がうまくいかない理由は、年齢よりも・・・

前書きが長くなりましたが、ザ・キャリアウーマン、浅見さんの「恋ができない40代が運命の人を見つける17の方法 LOVE RULES」を拝読して、「仕事ができる人は婚活上手」説は当たってるのではないかと思ったのです。

私は20~50代まで婚活相談を受けていますが、やはり35歳以上の人は厳しい。脅すわけではありませんが、結婚はおろか、彼氏ができたという話もあまり聞きません。

それでは、なぜ35歳以上が厳しいのか。年齢がって言うと思ったら、大間違い。もちろん、それもないとは言いませんが、このゾーンの人は「結婚したい」と思っても、何もしない率がぶっちぎり高いのです。

なぜ挑戦しないのか。それは理由があって
① どうせやってもダメだと思っているから(思い込みが激しい
② 仕事や趣味で忙しい(優先順位をつけるのが苦手
だからだと思うのです。

① に関しては、「35歳以上の女性が結婚する確率は2%」という説などを聞いて、震えあがってしまうのかもしれません。2%という数字は低いけれども0%ではないわけです。簡単ではないかもしれないけれど、2%側に入ってみよう、そのためにはどうしたらいいのかと合理的に考えられるかどうかがポイントになってきます。また、世の中というのは無責任なもので、結果が出ない時はどうしても「ここがダメ、あそこがダメ」と言われるものですが、そんな時に「否定された!」と怒る前に、その考え方に理があるか考える冷静さ、柔軟さも必要になってきます。

② については、20代のころと違って体力も落ちているでしょうし、それなのに仕事の責任は重くなっているでしょうから、クオリティーは下げるわけにはいかないでしょう。となると、仕事と休養、婚活にどう時間を割くかがポイントになってきます。このあたりの見極めのうまさは、仕事のできる女性ならではの判断ではないでしょうか。

ぜひ、40代で婚活中の女性は浅見さんのテクニックを盗んでほしいと思いますが、浅見さんのもっとも「すごいところ」は、相手をフラットに見られることだと思うのです。

結婚相手を「人間として」見ることは、結構難しい。

相手が自分をどう思っているかを気にしすぎる人は、つい相手にこびてしまいます。自分の社会的な価値を信じすぎる人は、知らず知らずのうちに、相手をバカにしたり、イライラすることが多くなります

浅見さんには、それがない。相手を見ながら、自分にはどんな男性が合うのか、自分はどう生きたいのかを考えています。

私は強烈な毒家庭に育ったので、結婚という家族を自分で選べる制度はなかなかいいなと思っています。けれど、これまでの結婚生活から、自分一人で幸せになる力がない人は、結婚しても幸せになれないことも知っています。

浅見さんの婚活ジャーニーはまだ終わっていません。が、今後どんな決断をしても、浅見さんは決して不幸せにはならない。それは彼女が一人で幸せになれる人だから。そんなことを思ったりしたのでした。


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