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殿堂ゼロのすすめ番外編 〜ジャックオービーメイカー〜

どうも、ブライトンです。

本来は殿堂ゼロのすすめ2022年を書いて出す時期ではあったのですが、今回このデッキの秘めたポテンシャルがかなりヤバすぎて急遽この番外編を出す事になりました。

荒削りな記事になっているかもしれませんがそれでも良ければどうぞ。

※この記事は投げ銭式のほぼ全文無料の記事になっております。
投げ銭部分には細やかな気持ち程度では有りますが対面によるプレイングや小テクなどのオマケを掲載しているので、もし無料部分興味が出た方は支援して頂けると助かります。

はじめに

突然ですが、皆さんはこちらのカードをご存知でしょうか?




通称:忌み子

そう今から約6年前に生まれ1年弱の間、全DMPを振り回してきた最恐のカードの1枚、ベイB ジャックです。

彼の場のクリーチャーをタップしてマナとして扱える能力は小型クリーチャーによるソリティアデッキと非常に相性が良く、バニラクリーチャーからサイバーJイレブンで勝つバニラジャックから、アグロも強いループの猿ループ、果てにはメタしながら特殊勝利する白緑メタリカなど幅広いデッキで使われました。

そんな彼ですが、殿堂ゼロの環境でも活躍していました。
…初めの頃までは


初めは大地サイクリカの1強の環境の中でまあまあ活躍をしていたのですが、徐々にジョーカーズや赤単ビートジョッキーなどのあまり見かけないデッキに対してもあまり立ち位置が悪く肩身の狭い思いをしていた上に、轟轟轟ブランドという天敵が出てしまったのもあって一気に姿を消しました。

それでも細々と強化パーツのようなものが出ていたので色々と試行錯誤していたのですが課題点3つほどあり、環境トップに出てくることはありませんでした。

その課題点は

1.ベイBジャックをうまく活用するためには軽量コストのクリーチャーにコスト軽減できるクリーチャー、そしてリソースを増やす事ができるクリーチャーがいる点

2.ベイBジャックを使用するデッキはジャックに依存しすぎており2,3ターン目までに引かないと出力がかなり落ちてしまう点

3.ループアグロ関わらずフィニッシャーがフィニッシャー以外としての運用ができないのでノイズになるのに構築が縛られてしまう点

とかなり致命傷になっていた問題点を抱えていたのでデッキを組んでも他のデッキ群と比べて安定しない上にデッキパワー的にも勝てる要素はありませんでした。

一応、とこしえの超人やベイBセガーレなどの1マナ展開できる強力なメタクリーチャーが出てある程度のメタ耐性と展開力を手に入れてはいましたが根本的な問題が解決されてない上に自分自身にもそのメタカードが刺さるというなんとも言えない新たな問題点すら出ていました。

こうしてベイBジャックのデッキは組まれてもTier3以下の立ち位置で落ち着いていて表舞台に出て来る事はありませんでした。


… 9月に入るまでは



全てを解決した救世主

そうオービーメイカーが登場したのです。

フィニッシャーであるのに関わらず自身の効果で軽減できる上にそのコスト軽減はジャックに依存しないで1マナまで軽減され、その上で呪文メタで呪文採用率が減ってクリーチャー効果が強いこの殿堂ゼロ環境ではクリーチャー効果メタはかなり大きく刺さるのでかなり大きな影響で与えました。

現在、強力な呪文が横行しているため呪文メタになっていてかつ受けを無視してフィニッシュするデッキが多く受けが薄くなっている環境に対して、呪文あるいは強力な受けで対応しなければならないのはかなりの無理難題であり、今回のオービーメイカーを見つつ他環境デッキを見るのはほぼ不可能だと思われます。

その上で現在11月上旬時点で先攻を取られると有効になるメタカードが存在しない為、余裕でTier1入りする事となりました。

デッキ解説

長くなりましたが解説に入ります。

採用カードに関して

構築

ベイB ジャック

デッキ名に入ってはいますがこのデッキのキーパーツというよりロケットエンジン的な役割のカードです。

ソリティアして特殊勝利をする印象が多いですが、このデッキでは爆速で展開して殴り切るためにアンタップ効果も結構使うのである意味本来の使い方をしていると言えるでしょう。

ただでさえ狂っている通常構築のオービーメイカー算がジャックが立っていると更にバグり、
1=0,5=-1が成り立つようになったり、ダンディナスオ召喚=実質8軽減といったよく分からない宇宙が生まれます。

思考停止で後手1ターン目にジャックを出すと轟轟轟ブランドなどに焼かれたりする場合があるので一応対面を見てクリーチャーサーチかメタクリーチャーを立てるかも含めて考えた方がいいかと思います。

ベイB セガーレ
とこしえの超人

最強の1コストメタクリーチャーの2柱。

現在の殿堂ゼロでは強力なクリーチャーの強力な踏み倒しなどが強い環境なのでフル投入されます。

とこしえは何故か殴り返しが出来るので轟轟轟ブランドのブレイズクロー等の殴り返し等、意外とメタが刺さらない相手にも使うのですぐにマナ埋めしないようにしましょう。

セガーレはとこしえほど汎用性は有りませんが、1体立つだけでも相手の強力な動きを咎め、2体立つと轟轟轟ブランドなどの対面によってはほぼ勝ちという盤面すら作れる強力なパワーカードなのでこちらもすぐにマナ埋めしないようにしましょう。

殴る時に添えることも多々あるので慣れていないと使い方が難しいカードたちだと思います。

トレジャー・マップ
ガガガン・ジョーカーズ

このデッキの初動枠で且つ安定性を確保させている呪文。

基本的に1ターン目はジャックを置くより優先的に撃ってパーツを探しに行きます。

余ったマナで撃つことができるのが大きな長所だったりします。

ダンディ・ナスオ

ジャックの次に強く、ジャック以上の汎用性を持つ壊れカード。

陰陽の舞やサンマッド、樹占の風などを持ってくる状況によって変えることができます。

樹占の風の存在から実質サーチとしても使うこともできます。

桜楓妖精 ステップル
ソイソイミー

残りの2コストのクリーチャー枠。

ジャックがいるとステップルはマナ加速付きのエールとなり、ソイソイミーは1コストで6軽減できるクリーチャーになるのが強みです。

どちらも強みと弱みがはっきりしており、引かなければならないカードでは無いので2枚ずつにしてます。

S級原始 サンマッド

ソリティアも出来るアグロ札の様なもの。

このデッキの打点になる上にメタクリの除去としても使えるので採用しました。

ジャック下だと1マナでオービーメイカーの3軽減としても使えるのも侮れなかったりします。

進化元の都合もあり、メタクリの除去は1回使えればよく、ナスでマナにも置けるので3枚採用しました。

雪精 ジャーベル

サンマッドの進化元兼事故軽減クリーチャー。

マナのカードがよく吹っ飛ぶこのデッキにはあまり使わない様にも見えますが、2ターン目にオービーメイカーが着地出来なかった場合などは探しに行く必要があり、サンマッドの進化元で使いやすいものがジャーベルだったので採用しました。

最初は3枚でしたがもっさりした為、次のカードの枠に譲って2枚にしました。

樹占の風

フシギバース持ちのマナ回収のできる3コストのクリーチャー。

フシギバース持ちなので復活の儀とナスオと相性が良く、3コストの自然のクリーチャーなのでサンマッドの進化元になれるとかなりいぶし銀なカードだと思います。

元々は禁断入りだったのを零龍入りに変える際に開いた枠で入れた物だったのですが、かなり使いやすく気に入った枠となりました。

以前は1枚でしたが、盾落ちして勝てなくなるのは痛かったので2枚にしました。

余談ではありますが先日のQ&A更新で何故かジャック下でフシギバース対象をタップしてマナを生んでから出せるようになったので実質無からマナ回収が出来る様になりました。

〜補足解説〜

2022/9/22時点でのQ&A

2020年度の殿堂ゼロのすすめのコラムに書いていた裁定が先日変更になっていました。

これによりベイBジャックとミッツァイルの動きができるようになった他、場のクリーチャーをタップしながらタップしたクリーチャーをコストにフシギバースが出来るようになったと考えられます。
断言はできませんが、極楽鳥とほぼ同じ書き方と参考になったルールに抵触しないので出来ると思われます。(一応後日変更の可能性もあるので断言はしません)

この裁定が出来る前提でこの記事を書いていますのでご了承ください。(出来なくとも十分すぎるぐらいには強いのですが)

〜補足解説終わり〜

陰陽の舞

0マナでマナから出るヤバいやつ。

白緑メタリカでもジャック下で無理矢理1マナ増やすクリーチャーではありましたが、令和ではオービーメイカーを実質4軽減しながらシヴィルカウントの達成も手伝う更にヤバいクリーチャーになりました。

ナスオで無くとも樹占の風を落とすことができ、そのまま場に出せるので更に悪用しようするなら、サンマッドと合わせる事で毎ターンオービーメイカーの9軽減を用意すると言う事も出来たりします。

極み付けはこのクリーチャーをマナに置いて場に出そうとするだけで相手のセガーレを全てマナに送ってメタのケアが出来ると言うこのデッキの最も恐ろしい点の根幹を担っている事だったりします。(因みにこのケアは通常環境でも出来るので覚えておいて損は無いです)

ゲーム中に1回は絡めたいカードではありますが、複数素引きしたくないのとナスオで持ってこれる事から3枚採用にしています。

十番龍 オービーメイカー Par100

このデッキの切り札且つジャックの救世主。

行き過ぎた呪文メタと踏み倒しメタの結果、クリーチャーでコンボし踏み倒させない環境になった為、一度場に定着するとゲームセットになってしまうデッキが多くあります。

殿堂ゼロでは最速2ターン目で封殺出来るのでロックしたら他のメタクリを添えてさっさと殴りに行きましょう。

滅亡の起源 零無/零龍

アドバンスでは手札の儀によるシヴィルカウント補助の為だけに入れられている事が多いですが殿堂ゼロでは更に大きな役割を果たします。

手札の儀で相手の初期手札の枚数を増やせるので轟轟轟ブランドの早期着地、特に先攻1ターン目轟轟轟を止められるのも大きいのが最大のメリットだったりします。
また墓地の儀でメタクリーチャーを焼けるのもなかなか見逃せない利点だったりします。

各儀の達成タイミングを対面によって考える必要があるのでプレイで意識するべきはここだと思います。

GRクリーチャー

基本的にはサンマッドの進化元になり、パワーが高い順に入れていったものになります。

例外なのがクリスマで汎用性が高くパワーがそこそこあるのはもちろんなのですが、破壊の儀のカウントを稼げる自壊効果持ちだったので採用しました。

正直それ以外は語る要素があまりないので割愛します。

対面相性

共通部分

毎回書くのが読み辛く面倒な為、ここに書きますがほぼ全ての対面が先攻超有利なので何が何でも先攻を取りに行きましょう。

正直後攻でも十分な勝率があるので確実か高確率かの違いになるとは思いますが、先攻を取ると後攻の体感1.5倍ぐらい勝率が上がるのでかなり重要だと思います。

轟轟轟系統

零龍採用のお陰で手札が捌き辛く轟轟轟の着地が遅くなる為、赤単と赤白共に有利対面です。

その上でセガーレで轟轟轟などは封殺し、ミクセルなどのメタはサンマッドで対処可なので負けるのは下振れした時だと思います。

とにかくオービーメイカーを出させないメタクリ展開のプランを取ってきた場合でもサンマッドでのアグロルートが取れるので臨機応変に対応しましょう。

銀河転生

こちらのメタクリを対処できるカードが最大でも8枚しか入っていないのにこちらは銀河転生に刺さるメタクリが12枚入っているので圧倒的に有利です。

相手が自身に転生プログラムを打っても美味しくない状況をキープし続けて息切れした所を速やかに過剰打点で殴りに行きましょう。

大地サイクリカ

こちらもかなり有利対面です。

オービーメイカーを除去するのには母なる大地かマクスカルゴトラップを使う必要がありますが、マナ送りの為、樹占の風で回収して出せるので脅威ではありません。

オービーメイカーを複数立てて相手ターンのループを防ぐ為にとこしえを添えてから殴りに行きましょう。

鬼羅スター

ヘブフォエヴォルピア鬼羅スターをされない限りは有利対面です。

セガーレで動きをかなり制限できる上にミクセル以外のメタクリがあまり刺さらないので最速着地で無くとも間に合う事が多いです。

ほぼオールクリーチャーのデッキなのでオービーメイカーが定着してしまえばゲームエンドだと思います。

キクチパトロール

基本的な考え方は鬼羅スターと同じです。

キクチカレイコもナスオとステップルしか刺さらないので無視してオービーメイカーを定着させられれば勝ちです。

時折、利取メメントギミックが入っている事があるのでサンマッドが使える状態にしておく事を忘れずに。

ダーツデリート

若干不利だと思われる対面です。

サイキックもGR、ツインパクトの踏み倒しもとこしえの超人とセガーレでケア出来るのですがオールデリートだけはどのターンで撃たれても禁断解放してしまうので常に安心できるターンがないです。

運ゲーと言えばそれまでなのかもしれませんがプレイでケア出来る部分も些細ながらあるので思考停止でプレイするのは実は勿体なかったりします。

ジョバンニランデス

現殿堂ゼロ環境で数少ないガン不利対面です。

こちらのメタが一切刺さらず盤面除去を呪文で撃って行ってくるのでいつも通りの戦法を取ると全く勝てません。

こちら側のプレイが甘いとジョバンニ側にイージーウィンされがちですが、こちらのプレイを詰めると逆にジョバンニ側に高度なプレイングを要求できるのでなかなか面白い対面だったりします。

ジョー星やパルテノンを使用するデッキ

希望のジョー星やDGパルテノンを使うデッキは苦手な印象を受けます。

ただパルテノン自体はオービーメイカーの着地を否定する訳では無いので落ち着いてリソースを稼いで4マナオービーメイカーを目指します。

ジョー星はこのデッキのほぼ全てを否定するのでやられる前にやれる事をやって最悪ジャックでのアグロも考えましょう。

まとめ

という訳で環境にもカードパワー的にも適合した究極のデッキがオービーメイカーによって完成したと言う話でした。

アドバンス環境だとメタを行えるデッキはあるにはあるのですが殿堂ゼロ環境ではそのメタれるデッキがことごとく潰されてしまうので環境トップになるデッキだと断言できます。

今後の環境でこのデッキを見るのは必須となるので、受けをかなり硬くするかジョー星による無効化をするかダーツを撃って満足する様なものになると思われるので注目していきたいです。

強力な呪文を封殺する為に蔓延ってきたメタクリーチャーによるビートと強力なクリーチャーのみによるコンボ環境に一石を投じる良い機会になったのでこれを機に新たなアーキタイプを考えてみるのも良いと思います。

今後の環境に期待しながら今回の記事を締めさせていただきます。

以上、ブライトンでした。

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