九限目:走行(5)
本来走行は四回、五回目でみきわめのはずなので実質的にはこれが補講。まだ坂道もクランクもやってないので一段階終わるのはもう少し先かなあ、と思いつつ通算五日目の教習へ。
雨予報
元々この週末は雨予報だったので、事前に雨合羽を購入した。近所のバイクショップは一万円台のもの一種類しかなかった。まだバイク買うかわからんし、教習で数回着るだけのものに一万円、、、とひよってしまった。結局ホームセンターの作業着売り場にあるグレーのめっちゃガサガサなる三千円のものを購入。ま、雨が防げて通気性があればいいでしょう。
雨だったので少し早めに家を出て送迎バスを待った。するとなんと2分早く到着してそのまま出発した。早めに出ておいてよかった。名前を告げて乗車。予報通り雨だ。ヘルメットと合羽と傘でなんだか荷物が多い。空はどんよりしていたが、昨日の楽しさがまだ続いていて心はウキウキしながら教習所へ。
20分前くらいに到着したので前の時間を見学していた。到着した頃には既に小雨〜ほぼやんでいる状態に。合羽を着ている人も8割くらいだった。そしてみんなオシャレ。作業着着てるの私だけかも、とちょっと不安になる。これくらいの雨ならもう着なくていいか?と一瞬迷うが、せっかく買ったしという思いと、乗ってる最中に降ってくるのが一番最悪、と思い結局着ることにした。ジーパンと長袖の上から着る。ガサガサいう。プロテクターもつけて装備完了。後から来た人も似たような格好していたのでちょっとだけ安心した。
装備を終えて再び前の時間の乗車組を見学する。よくみると検定、と書いてあるゼッケンをつけた人が何名かいる。既に検定を終えた人たちと、これから検定の人たちもいるみたいだ。卒業検定かしら、ドキドキしてきた。最後まで待機していた小柄でオシャレなレインウェア(これはもはや合羽ではなかった)を着ていた女の子がスタートしてしばらくしてチャイムが鳴った。10分休憩の合間に続々と次の時間の人たちがやってくる。何人もの見学者に見守られながら走行。気づいてるのかなあ、気づいたら緊張しそうだし気づかないでほしいなあ、と願ってしまう。柱が視界を遮って全貌はよく見えなかったが、一時停止からの発信で発進エンストしていた。エンストって一回なら問題なくて、何回かエンストしたら検定中止なんだっけ?次の開始のチャイムが鳴ってもまだ走行していたので心配していたが、我々が最初の説明を受けている頃にようやく終了していた。合否はわからなかったけど合格していたらいいなあと祈る。
ひたすら反復練習
今日は年配の教官。でもめっちゃ元気。まさに関西人。大型の男性二人と私の三人チーム。最初にならし走行。私ずっとならし走行って自分がバイクに慣れるための走行だと思ってたけど、「じゃあまずはバイクをならしてあげましょう」と言われて驚いた。バイクを起こしてあげるための走行だったのね。一列になりぐるっと回る。変に遅れることもなく慣れてきた。そのまま私のチームは一本路へ。前の二人が脱線。それ見てちょっと緊張したけど私はクリア。続いてS字。ふらついたけどこれもクリア。
次はスラローム。身体が慣れてきた気がする。頭で考えなくてもパイロンを倒すことなくゴールできた。でも遅いかな?教官は一本路の二人につきっきりだ。何すればいいのか、出来てるのかダメなのかもよくわからないまま、とりあえず好き勝手スラロームと急制動を繰り返してみる。すると突然教官から「平均8.3くらい。入りと出でもっとスピード出してみ」と言われる。全部見てたのか!びっくりした。目後ろにもあるのかな。指示通り最初と最後でアクセル回すことを意識してみたら最終的には平均8秒きれるようになった。
急制動はそこまで苦手意識なかったけど、2つだけアドバイスをもらった。一時停止してからカーブを曲がって三速まであげて直線で指定の40キロまでスピードアップするのだが、カーブ曲がる前に三速まであげてみるということ。それから発進するときは回転数が2000〜3000の間になるようにきちんとアクセルを回すこと。ものすごくわかりやすくて的確なアドバイスだった。言われた通りにしてみたら40キロ出せるようになったし、発進でガクガクいうこともなくなった。なんとなくずっと困ってたことが解消されてとても嬉しかった。
ハッピーになったところで教習終了。「あんた素直でええわ」というめちゃおもろ褒め言葉をもらってしばし休憩。十時間目へ。
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