五限目、六限目(2):危険予測

この時間はシミュレーション室で危険予測。セット教習なので二時間連続。二時間目は学科扱いらしい。

今回は10代男性と同い年くらいの女性と私の三人。はじめてお見かけする方達。人多いなあ、やはりみんな同じ段階だと思うと心強い。教官はめっちゃおしゃべりな癖つよ関西人。
今回は二時間あるけどやるべきことだけやるとすぐ終わってしまうらしい。というわけで最初にこの際聞いておきたいことを質問する時間に。ここぞとばかりにいろいろ聞くことができた。

・卒検の日に事前に練習はできるか?
それみんなよう言われるんですわあ。できません。

・減速のときのギアチェンジが焦る、どうすればよいか?
ブレーキかけながらギアがどうとか考えないこと。あくまでギアに対して適切なスピードまで落とす。スピードが落ちたらギアを変える。まだ減速が足りないなと思えばブレーキかけながらギアチェンジしたらいいし、十分に減速できているのならブレーキ離してギアチェンジに集中したらいい。早めにブレーキかけられるようにすると焦らない。

・急制動でリアブレーキかかってしまう(10代男性)
姿勢が悪い。前の方に座って前傾姿勢になると足に力が入ってブレーキを踏んでしまう。バイクによって、人によって適切な座る位置は全く違うのでいろいろ試してみたほうがいい。後ろ目に座った方がいろいろ都合がいいケースが多い。

・スラローム苦手です助けてください
ラインどりさえできればOK。パイロンの斜め後ろでちゃんとハンドルをきる。パイロンとパイロンの間少し手前のあたりを走行できれば勝手に進んでくれる。とにかくラインどりさえ気をつける。

いろいろ聞けたところで教習開始。順番にシミュレーターを使って走行。じゃんけんで勝ったので私からスタート。
住宅街からスタート。左端を徐行していると左の家から子どもが飛び出してきた。急ブレーキ。心臓止まるかと思った。ていうか今の轢いてるうちに入るよね。
それからこちらが優先道路の交差点で、交差する道路にはみ出る形でトラックが止まっている。減速して気をつけて進入したものの、トラックの陰からバイクが飛び出してきた。急ブレーキで止まれたものの間一髪。
あとの二人で印象に残ったところは、国道っぽい片側二車線の左側を走っていたところ、右車線の自動車がウインカーを出さずに車線変更し、普通にぶつかったケース。それから左折するときに自転車が陰から横断歩道へ飛び出してきたケース。これは直前で止まれていた。
三人の走り終えたところで10分休憩。休憩時間中教官同士めっちゃ喋っててなんかおもしろかった。ほんと仲良いなこの教習所。

後半はプレイバックと公道で走る時気をつけるべきことについて。
住宅街を走る時は真ん中あたりを走ると左右からの飛び出しがあっても対応できる。それから歩行者の様子を見て、家の方をちらちら見ている人がいるなら飛び出しがあるかも、と予測をする。状況から判断する。
交差点は事故が断トツに起こりやすい。こちらが直進、対向車線が右折の右直事故が特に気をつけるべきところ。でもこちらは青信号だし直進だし、で徐行なんかしてたら後ろがつかえて迷惑になる。バイクはどうしたらいいの?ということをみんなで考えた。答えはなかったけど、対向車線の右折待ちの車からはバイクがかなり遠くに見えるらしい。ここで一枚の写真を見せてもらった。大型トラックと、普通自動車と、バイクが横一列に並んでいるのを真正面から撮った写真。この車たちの車間距離はどの程度離れていると思う?ぱっと見は一列に見えた。でも真横からの写真を見せてもらうと、先頭からバイク、自動車、トラックの順に並んでいた。バイクはトラックより自動車一台分以上手前にあった。小さいものは遠くに見えるということか。つまり対向車線から見るとバイクはめっちゃ遠くに見えるのに、いけると思って右折すると思いの外近くにいるので衝突するという仕組み。避けるためにはバイクで走行中は対向車線の右折待ちに気を配ること。40キロからの停止は急制動で練習している。交差点に進入するときは徐行までしなくてもいいけどスロットルは回さずに、いつでも止まれるようにクラッチとブレーキに手をかけておくのも一つの手、とのこと。
この話、車を運転する時も気をつけようと心から思いました。

それから車線変更してきた車と衝突したケース。この場合は車側が悪いけど、いつでも車側になり得るので気をつけましょうという話。車同士バイク同士や車とバイクでの事故で悪くなるのは、進路変更したほうらしい。こちらがゼブラゾーンを避けて右折待ちレーンに車線変更したとして、ゼブラゾーンに突っ込んで直進してきた車が後ろから衝突した場合、進路変更をしたこちらが悪いらしい。怖すぎる。というわけで車線変更する際は必ず後方確認をすること。

最後に自転車について。大阪はなぜか自転車がめちゃくちゃ多い。それは日々生きてても思う。信号守らないし逆走するし交差点があろうものなら斜め横断するし。そういう縦横無尽な自転車だらけの街をバイクで走る時は、とにかく自転車優先で走るのが吉。大阪の自転車も歩行者もバイクは止まると思ってるから平気で渡る。だから青信号だったとしても交差点とか進入するときはよく周りを見た上で走りましょう。

全部当たり前のことだし、もっというと教習所のコースで練習していることだらけだった。急制動。進路変更時に後方確認。交差点進入時に周りを確認。公道での練習がない代わりに教習所内で基礎の基礎を身体に染みつけましょうということか。心持ちを入れ替えたところで教習終了。いよいよ残り三時間になってしまった。

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