十限目:走行(6)

いよいよ坂道クランク

二時間続けて走行。教官は先ほどのおもろ教官!嬉しい!メンバーも先ほどと同じ三人。この時間はとうとうクランクと坂道発進をやるらしい。他の二人はもう一通り全部実践済みらしく、苦手意識のある一本路を反復練習しましょうとのこと。
前の二人が坂道発進する様子を見学させてもらう。坂道の看板の前で停止。看板は2つあるので二人まで可能。停止したらリアブレーキをしっかりかけて、アクセルを2000〜3000の間までかけて、半クラッチ。クラッチが繋がると回転数が下がるので、ここでもう一度アクセル。そのままリアブレーキをゆっくり離せば前進する。ポイントはアクセルを二回回すこと。やってみる。
走り出したあたりで小雨が降ってきた。そういえば外も真っ暗だ。雨、夜、どちらもはじめての経験。ジェットヘルメットのカバー?なんていうの?前のとこを下ろす。合羽着ていてよかった。思いの外蒸れないし、違和感もない。大正解だ。
坂道に侵入して一速のまま停止。リアブレーキをかける。ランプがつかない。もっと踏む。ようやくランプがつく。え、こんな力入れるの?足つりそう。アクセルを回す。半クラッチ。回転数が落ちる。再びアクセルを回す。ここで左手の意識がおろそかになり、半クラッチがキープできているか不安になる。不安なままリアブレーキを離すと思いの外勢いよく走り出してしまった。下り坂で怖くなり両輪ブレーキ。難しい。
クランクは一速に落として半クラッチのまま侵入。最初の角で内側のパイロンにあたるケースが多いらしい。気持ち大回りで入る意識。スピードが落ちたらクラッチを繋ぐ。スラロームのように車体を倒してしまうとうまく進まないので、ここではハンドル操作だけで曲がるようにする。前傾姿勢で肩を落とす。出口は他に車両が来ていないことを確認しつつ進む。
これが難しい。スピードを落としすぎると曲がりきれなくて足がついてしまう。曲がりきれないとパイロンも倒してしまう。そういえばパイロン倒すことへの抵抗が全くなくなってきた。良くないけど。いつも起こしてくれてありがとうございます教官の皆さん。
どうやら私はスピードを落としすぎているらしい。もっとスピード出していいよと言われたので半クラッチはキープしつつあまり切りすぎないようにしてみた。どうしてもスピードが落とせない時はリアブレーキで調整。なるほど、これを意識するとクリアできる回数が増えてきた。
坂道はそこまで苦戦せず。クランクもひたすら練習していればいい感じになってきた。他の4課題も一発でタイムクリア。反復練習って文字通り反復して練習することに意味があるんだなあとしみじみ思う。

まさかのみきわめ

雨はだんだんと弱まってきた。夜はどうしたってテンションが上がる。わくわくしながらひたすら練習を繰り返したところで教習終了の声かけ。減速してギアを落として看板の下で停止も慣れてきた。後方確認して降りる。すると教官から免許証を持ってくるように言われた。ロッカーから免許証を取り出す。関係ないけどこういう予想だにしてない行動を取らないといけない時、やたらとバタついてしまうの恥ずかしい。ヘルメット2回落とした。そんなこんなで免許証を提出する。諸々確認した後教官から「みんなみきわめ良好。次シミュレーションとってね」と言われた。え!?今日一段階最後だったの!?驚きつつも素直に嬉しい。こんなにも楽しかったのにその上一段階が終わったなんて!うきうきしながら帰り支度。同じくみきわめ良好をもらった方とおつかれさまでした、と挨拶しあって教習所を後にした。

というわけで一段階終わり。とにかく繰り返し練習していれば身体が慣れてくるんだな、と思った。考えてたら遅いから考えずに操作できるようになることが大事。あと自分がどこから恐怖心を感じるのか、自分を理解することも大事。
週末は外出するし、次はシミュレーションだから、二週間くらいバイク乗れなくなるなあ。乗りたいな。あと最初に聞いていたより予約も取れてるな。9月末に入校して一ヶ月半で一段階終了。年内に卒業できたら嬉しいな!

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