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個別指導塾にらいかない 教室長の丸山渉です。
近年、PTAのあり方に関して様々なことが言われています。全国・地域組織から脱退する地域がある中で、岡山では都道府県組織としては初めての解散となったとニュースで報道されていました。
 
 近年の教育に纏わる問題の一つとして関心の高いところだと思います。
 今回は、PTAってそもそもというところに少し触れてみようと思います。
PTA(Parent(親) – Teacher(教師) – Association(協議会))その名前からして、戦後に持ち込まれた考え方によって、成立していることが分かります。戦前の母の会のような活動とやや重なる部分があるので、戦前からもPTAのような活動はあったと言われる方もいますが、基本的な考え方が全く違うので、別物なのではと思います。
 違う部分とは、PTAの位置づけが学校自治を前提とした、自治組織であることが挙げられます。自治組織?学校自治?この言葉に違和感を持たれる方が多いとは思いますが、考えの輸入元のアメリカでは少なくともそういう考え方で運営されています。
 学校自治に関しては、日本では1980年代には大きく後退していると思いますので、多くの方が無縁の考えかもしれません。
 学校自治は基本、学校運営者・教職員・保護者・生徒で行われると考えられています。この中で最も早くに学校自治から排除されたのは教職員・続いて生徒(近年、主権者教育・子どもの権利条約などの流れで、主張する権利の保障の流れで多少の見直しはあるものの、自分たちが従うルール設定に関与出来ないのは、学校自治の観点からはあり得ません)でした。
 こうした流れ中、自治権に関与する権利等をあいまいなまま、保護者は学校行事の雑用をするような状況になってしまったのでは?と思います。
 しかし、学校自治等はいまさら、教職員も保護者も自治組織を形成して関与することはもう難しいでしょうから、解散も自然な流れなのかと考えます。