Touch me & die
年末年始に年を振り返るということに恐れを抱き、丸まって過ごしていたら、もうこんな時期になっていた。
その間、数年ぶりにたくさん雪が降った。4年くらいだろうか。もともといた関西では考えられない頻度と量で、500kmというのはずいぶんな距離だなと感じ入る。
あの白さが鈍色の空の重みを奪っているのだろうか。曇りや雨のそれとはずいぶん違う雰囲気を纏うことを不思議に思う。
雪が降ったのは一日だけで、その翌日は太陽がさんさんと照っていた。溶けた雪が滴っては、電柱や電線からぽたりぽたりと溶け落ち、光を受けて輝いていた。まだ一月なのにもかかわらず、春の訪れの歓びに似たものを見つけて顔が綻んだ。
今年も穏やかに過ごせることを願って。
樒
TOUCH ME & DIE - Kara-Lis Coverdale
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