Spill The Milk
自分で歩き始めたにもかかわらず、いつの間にかそれは心地よい散歩ではなくなっていたらしい。足枷の付いたように思う日もあれば、止められないウォーキングマシンのように感じる日もある。得体のしれないものに飲み込まれているような、ぬめりけのある不快感。すこし休んだ方がいいのかもしれない。
自分でそのテンポを決められるはずなのに、どうしてか前のめりで進んでいってしまう。追われることが心地よく感じられたらよいのに。
こうしたことは、直接そのものと関係しておらず、まったく違った別のものから得た重みをそっくりとすり替えてしまっているときもあって、どうにも動きづらいなと思う。いったん落ち着いて、立ち止まってあたりを見回してみたい。
(樒)
Eartheater – Spill The Milk
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