The Novemberist

12月の本格的な寒さが体を蝕む。筋肉が緊張しているのがわかる。部屋を暖めても、加湿器をごうんごうんとまわしても、この日差しの弱さがたくさんのことをぼんやりさせては、砂粒のようするすると零れ落ちていく。残ることといえば、肩や背中の硬さくらいだ。そんな中一週間近く家にこもり続けていたが、ふと外出してひとと話す機会があった。

自分の慣れ親しんだ言語には、単語一つ一つに記憶たちが積み重なって強く結びついている。ふとした何気ない言葉遣いから、余分に情報を読み取っては疲労してしまう。そうしたことがあるねという話をした。

この頃はイラストから始まって、いろいろな国の方とコミュニケーションすることが増えてきた。そうして振り返ってみるとたしかに、自分が使いこなせない言葉たちに翻弄されるばかりで、ふとした言い回しに対して断定的に感情を読み取ることがないな、と気づいた。もしかしたら自分の知らない意味合いなのかもしれないな、とか、バックグラウンドの差異による食い違いなのかも、とか、そうしたある種の余裕が、逆説的に余裕のなさから生まれているというのはとても面白いなと思う。

ここまでが数日前の下書き。
今日はずいぶんと晴れている。冬の良く晴れた日の窓から差し込む陽は輪郭がぼけていてどこか優しさを感じる。角度が低いから、ぐんと長く伸びている。日が短いのに、時間の流れがゆったりしている錯覚に陥る。

どうにも11月よりも12月に入ってしまった方が冬に対して潔い気持ちになれる気がする。
あれこれと冬の楽しみを思い出し始めるからだろうか。
最近は黒豆茶をマグカップにたっぷりといれて飲むのがおいしいです。

The Novemberist - ストレイテナー
https://open.spotify.com/track/5fmORt26bQOs6xH3HyIU8R?si=afbff1d7904942b1