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日本語ネイティブのトルココーディネーター「エリーズのご紹介」

今週初め、トルコのコーディネーターであるエリーズと話をしました。イスタンブールを中心に、日本語に堪能なプロデューサーである彼女は、海外各地のメディアとの経験も豊富で、各ロケーションの認可を得るために必要な許可の確保から、トルコがフィルムメーカーに提供する幅広い支援を最大限に活用することまで、さまざまな活動を行ってきました。

トルコの南東部で発生した激しい地震による影響で、トルコが深刻な被害を受けている中でのインタビューとなりました。この地震で被害を受けた全ての人々とそのご家族に、心からのお見舞いを申し上げます。

エリーズは、この被害のためのサポート活動に貢献しながらも、忙しい中時間を作り、トルコでの撮影に関する質問に答えてくれました。

ご経歴について教えていただけますか?

私はパリで社会学の修士号を取得し、発展途上国における人の権利を専門として活動しています。トルコのNGOで人類学者およびプロジェクト・コーディネーターとして、外の世界から閉ざされた施設(拘置所や精神科施設)での人権保護の運動に関わっていました。また、トルコ東部にて難民女性の権限確保のためのサポート活動も担当した経験もあります。
また、学術的な翻訳・通訳の仕事も行っています。

知る人ぞ知るあなたのことを教えてください。

私の知っている限り自分の家系は4代目になるのですが、私と私の息子は非常に綺麗な耳を持っています。私の手は両利きで、右・左どちらを使ってもなんでもこなすことができます。両手にペンを持って鏡文字をするのも面白いですね。

私は人間以外の生物とも特別なコネクションを築くことができます。私のパートナーからは「魔法を使っているみたいだ」と言われることも。街の道端にいる動物たちのケアに日々力を入れ、野生の猫や犬といった動物の診療をしたことも数えきれないくらいあります。

気に入っている映像作品はありますか?

"エキュメノポリス:境界のない都市"
https://www.youtube.com/watch?v=maEcPKBXV0M

巨大都市であるイスタンブールの都市化における社会や経済、環境の深刻な問題を描いた興味深いドキュメンタリー作品です。この作品で描かれている現象はトルコ以外のエリアでも発生しており、2023年2月6日にトルコ南東部で起きた地震による多大な被害の深刻さも理解できるようになります。

撮影中に起きたトラブルと、どうやって解決したかを教えていただけますか?

ある時、イスタンブールのメジャーな観光地で行う撮影を企画したことがありました。必要な許可も取得し、撮影にかかる料金も支払いました。その時の監督は時間に厳しく、撮影時間をあらかじめ決定し、予定の時間を超える労働は行わないと言っていました。撮影当日、カメラマンの機材に発生したトラブルにより撮影の中断をしなければならず、予定されていた時間の半分を無駄にしてしまいました。初めは、監督も撮影時間の延長を認めようとはしませんでした。しかし、長時間にわたる話し合いの末、正式な形で、追加費用も払うことなく無事に撮影を成功させることができた。トルコには協力的な人が多く、話し合いによって理解し合える方々が多いのです。そのため、予期せぬトラブルが起きた時も、仕事の継続がスムーズに行いやすいのです。

なぜ日本のフィルムメーカーや監督、ジャーナリストはトルコに来るべきなのか。日本の映像関係者にとっての一番魅力的な要素はなんですか?

トルコの豊富な文化と地政学的な位置は多くの人々を魅了する、瓜二つない必見の国だと言えます。世界中を魅了する最も魅力的でファンタジーの世界を思わせる都市、イスタンブール。トルコ内の他の地域も文化、民族から歴史や環境の面まで驚くべき多様性を見せてきました。観光地として人気のあるトルコの西部や南部はもちろん、東部と北部にもメディアを魅了する豊かなロケーションが広がり、トルコ全体が注目に値する場所となっています。
トルコに住む人たちは友好的で優しく、話し合いもしやすい。それに加え、予期せぬトラブルに対応するプロでもあり、すぐに解決策を見出します。さらに、世界のどの国よりも日本への愛が深い。日本のメディア関係者に対しても寛大で、協力的です。

日本の映像制作者やジャーナリストによるトルコでの撮影にあたり、課題となる事はなんでしょうか?また、その問題に向けて普段から行っている事はありますか?

トルコでの撮影には、事前に必要な許可証を全て取得しておく必要があります。私たちはこういった手続きも数多くこなし、映像制作が問題なく進められるよう必要なサポートは全て行います。また、映画の題材によってはキーパーソンとのコミュニケーションが必要不可欠になる場合もあります。私たちの持っている現地の強いコネクションを活用し、事実に伴った質の高いコンテンツの制作が可能です。

最後に伝えたいことや、付け加えたい事はありますか?

トルコ共和国が今年で建国100周年を迎える中、トルコ南東部に発生した予期せぬ大地震が世界から注目を浴びています。この地震の影響でトルコ内外の多くの人たちに甚大な被害が及びました。このような苦しい状況でありながらも、トルコの人たちは決して負けない。昔から数多くの困難を打ち破ってきた彼らは、その力強さと深い絆で、必ずもう一度立ち上がるでしょう。前に向かって進むその力強さは、世界も注目し、応援せざるを得ません。

最後に、トルコでの撮影を目指す日本のクルーたちを、トルコのコーディネーターは前向きにサポートします。ジャーナリストや映画製作者に友好的なトルコ。特に日本からのゲスト、お客様は寛大に受け入れる国民性があります。

トルコでの撮影は元気溢れる食の世界から深い歴史、そして多様な人々など、映画制作者からドキュメンタリー制作者まで数多くの機会を提供します。コマーシャル制作においても、ロケ地のコスト面からクルーの質、多様な風景など、トルコが撮影地として価値がある理由はこの限りではありません。

まとめ

トルコでのコーディネートはもちろん、世界に広がるさまざまなロケーションでの撮影まで、あらゆる海外撮影において、ニッポン・プロダクションは最高のパートナーになります。初めて海外撮影を行う方から、海外での撮影の質をより高めたい方まで。弊社はプロダクションの規模の大小に関わらずクライアントの撮影をしっかりとサポートします。トルコを含む海外での撮影をご検討の際は、ぜひ一度ご連絡ください!


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