記憶記録
久留米に行ったよ
したい話だけするよ
祖父からもらったカメラを分解する
思い出に残っていた記憶が
カメラの内部に記録されていた
白い机はぼんやりと境界線を破壊し
古いカメラ、新しいカメラ
記憶と記録の境界線を逆流し
個展は勝手に2部構成になった
記憶が記録になっていく
記録が記憶になっていく
日記を読んでいるようだった
食卓を見ているようだった
もらった地図はいい仕事をして、
結局屋台はやってなくて
うまいうどんを食べた
ごぼう天とゴキブリは誘拐せず
つゆはうまかった
タバコも吸えた
おやすみ
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