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『ルックバック』の予告編が面白そうだった

『ルックバック』の予告編が面白そうだった。

どこが面白かったのか?

00:04
横ドリーがいい。

00:07
鼻に当たっている光がいい。

00:10
シンプルな描線とCGの立体感がいい。

00:16
背景の抜けがいい。

00:21
「マンガの天才です」のセリフからの急なカットバックで中学の授業中にマンガを描いている背中のカットがいい。これは「天才です」と言われながら、実は超絶的な努力家であるということの矛盾と「理解のされなさ(孤独)」を表現している。

00:31
スケッチブックがいい。2人の努力と絵への愛のメタファー。

00:32
教室をあえて望遠で撮って圧縮した絵にしているのがいい。真ん中の一番後ろの生徒が藤野で、マンガを描いていることがさりげなく分かる。

00:38
「何してんだ私」というセリフが泣けてくる。内容を知っているというのもあるが、表現者の葛藤が凝縮している。

00:45
今度は一転超広角レンズで、マンガのような描線で腕の振りを表現しているのが面白い。

00:56
この絵を見るだけで泣けてくる。「描いても何にも役に立たないのに」に表現者の心からの絶望がうかがえる。

01:10
背景の絶妙な「抜けなさ」が00:16との対比になっている。

01:17
タイトルの描き文字がマンガ原作と同じ。マンガ原作への最大級のリスペクト。

全てのカットが良かった。映画はワンカットだけでそれが名作かどうか分かるから、これはもうアニメ史に残る——いや映画史に残る傑作であることは間違いない。

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