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ジェネレーションギャップとは何か?

先日、最近知り合った人に「妻とは17歳離れている」と話したら、「ジェネレーションギャップは感じないですか?」と聞かれた。そこであらためて気づいたのだが、ぼくは生まれてから55年間、ジェネレーションギャップを感じたことが一度もない。むしろ、逆ジェネレーションギャップなら何度も感じている。年下の人に、「そんな古い価値観なの?」と思うことは何度もある。

そこで今回は、ジェネレーションギャップとは何かについて考えてみたい。

ジェネレーションギャップとは、年下の人の価値観について、自分の価値観との違いを感じることだ。例えば、自分が若いときは上下関係が厳しく、絶対に敬語を使う必要があった。ところが、今の若い子は上下関係が緩く、タメ語もある種当たり前。そんなことに違和感を感じるなら、それがジェネレーションギャップということになるだろう。

そうなると、ぼくがジェネレーションギャップを感じないのは、常に「価値観の変化」についてアンテナを張り巡らせているからだ。もし若者が年上にタメ語を使ったなら、違和感以前に、「どうして前の世代と違うのか?」ということに純粋な興味を覚える。違和感より先に、新しい知見に出会えた喜びをそこで覚えるのである。

そうして、若者が年上にタメ語を使う理由を考察する。するとそこでたいてい面白い仮説が構築できる。その仮説とは、例えばこんな感じだ。

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